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「カレー屋もある劇場!?」溝ノ口劇場 オーナー重岡様

今回は川崎市高津区にあるマルチエンターテイメントスペース「溝ノ口劇場」のオーナー重岡様にインタビュー!

劇場について、オーナーとしての想い、これからエンタメ業界を目指す人へのアドバイスなど色々とお話いただきました。


ー今日はよろしくお願いします。まず溝ノ口劇場について教えてください。

よろしくお願いします!当館はオープンから4年目になります。

音楽だけでなく、お芝居、ミュージカル、落語、セミナーなど、劇場と名がついていますが、マルチエンターテイメントスペースとして、多種多様なイベントをやらせていただいております。

キャパは着席で75席、スタンディングで100名くらいとそんなに大きな箱ではないですが、ステージの形を変えられたり、花道を展開するなど臨機応変な使い方ができる点が強みです。

地下にあるザ・ライブハウスのような雰囲気でなく、いろんな使い方ができるように内装の色使いも白とグレーと茶色で構成しています。

また、天井を高めに設計したり、トイレを5つ設置するなど、どなたでも快適にお過ごしいただけます。

楽屋直結でエレベーターがありまして、機材の搬出搬入もとてもスムーズに行えます。  

ー設計から多様性を持たせたのですね。設立のきっかけは?

関東圏に「ミュージション」という防音マンションが20棟ほど建っていますが、僕がもともとイベンターとして全国のライブハウスでイベントを打っていたこともあり、その知識を買っていただいてずっと業務提携でお仕事させていただいてました。

そんな中、溝の口に新しいミュージションが建つという話があり、しかもそのオーナーさんが地下にライブハウスを作りたいということでご紹介いただきまして、このビルの設計から携わらせていただきました。

建物も上はマンションですが、上の住居も含めビル全体の防音にこだわっていますので、劇場では和太鼓のイベント等も開催可能です。

経営については最初お断りしていたんですが、せっかく設計から携わらせていただいた場所ですし、また「こんな機会は二度とない」と思い、オーナーとしてお引き受けした次第です。

そのまま住まいごと溝ノ口に移りまして、骨をうずめる覚悟でいます(笑)。

ーそもそもなんですが、重岡さんご自身がエンタメ業界に入るきっかけを教えてください。

中学1年からドラムをやってて、22歳からは音楽だけで生計をたてれるようになり、25歳までは現役プレイヤーとして活動していました。

90年代でバンドがめちゃくちゃはやった時代、僕もツアーで全国回ったりしてまして、26からは仲間と音楽関係のイベント業に主軸を移しました。

ー今はどんな毎日をすごされてますか?

マルチエンターテイメントスペースと打ち出していますので、やはり色んな方から色んなご相談をいただきますw

最適なイベント形態になるよう、日々企画ミーティングやお手伝いをしています。

まずはとにかく内見にきてくださいということで、足を運んでいただいてますね。

今までやったことのない企画も多くて毎日楽しいです!

ー4年間いろんなイベントがあったと思いますが、印象に残っているイベントはありますか?

とある上映イベントですね。某社様主催で特撮を十数時間オールナイトで鑑賞するというw

一晩中朝までということで、僕らもポイントポイントで目を覚ましつつのオペレーションになるんですが、お客さんがOPの映像が話によってちょっと変わった(放送の前期と後期でOPが異なるという昭和特撮ドラマによくある現象)ことに気がついてドワ~!っと盛り上がってて、とても熱量を感じました。

和太鼓も落語もミュージカルもセミナーもどれも印象的です。

他にも幼稚園の謝恩会や古希のお祝い会もありましたね。

ー劇場があるこの街、溝の口はどうですか?

最高ですね!すごくいい街です。

駅の出口によって街の雰囲気も全く違っていて、渋谷まで3駅15分くらいで行けて便利ですし、長くこの街に根付く方がいるというのもうなずけます。

マルチなだけでなく地域に根付いたハコにもしたかったので、学校関係のイベントでもたくさん使っていただいてありがたいですね。

ー昨今は集客以外に配信という手段も台頭してきましたが、いかがでしょうか?

うーん、配信は上手に使う分には有効で、良い結果になってる方もいるとは思います。

ただ、ぼく個人としては、やっぱり実際会場に来て、その町のお店で美味しいものを食べて、なども含めてエンタメだと思っています。

配信の良いところももちろんわかりますが、集客型興行はなくならないでしょうし、全てが配信だけでは限界もあるかなと思っています。

これからのイベントを完全にコロナ以前に戻すのは難しいと思いますが、基本線は戻っていくでしょうし、戻らないとダメだと思います。

ーこれからの展望などあれば

地元の名前も入れさせてもらっている事もあってか、テレビやお寺さんなど色んな方ともお仕事させていただいてます。

これからもより地元密着型の箱をしっかり目指していきたいなと思います。

溝の口駅の看板もやっとスペースが空いたので、必死に攻めております。

ーちょっと宣伝っぽくなってしまいますが、チケットペイについてはいかがですか?

もともとチケットペイさんが立ち上がりの頃から利用させていただいてます。

管理画面から自分たちでイベント内容を編集できる、リアルタイムで売上チェックもできる、お客さまにも一斉メールができたり、とにかくかゆいところに手が届いてありがたいです!

ーありがとうございます!今取材させていただいているこの場所は1階のカレー屋さんですが、こちらのオーナー様でもあるんですね。

はい、「溝ノ口カレー」は溝ノ口劇場の姉妹店として同じビルの1階にあります。

普段は1,000円でお替り自由の美味しい2色カレーとコーヒーをお出ししています。

子供さんでも食べれるようマイルドな味付けですが、テーブルの辛みパウダーと粉チーズで味変も楽しめます。

私と店長とでレシピを考案しておよそ二か月、毎日演者たちに試食してもらい完成した自慢の味です。

また、ここもイベントスペースとして活用していまして、ミニライブを開催したり、カレー付き舞台鑑賞券など下の劇場と連動した企画も可能です。

是非お越しください!

ーこれからこのエンタメ業界を目指す人にアドバイスなどいただけますか?

絶対にどんな状況であれエンターテイメントはなくならないと思います。

今はなかなか集客も難しい時期ですし、無理はしてほしくないと思いつつも粘り強くしがみついてほしい。

ピンチはチャンスといいますか、離れる人がいるなら逆にチャンスなんじゃないか?と思います。

ー最後になりますが、重岡さんにとってエンターテイメントとは?

ぼくが20歳の時に一番最初の仕事としてお手伝いさせてもらったバンドが「アニバーサリー」と言って、365日毎日がだれかの記念日でしょというコンセプトだったんですが、信条的にはそこに紐づいてます。

今日という日は誰かの大切な日だったり、最悪な日だったり色々あると思います。

自分の動きが誰かのサプライズの一部になれたら良いなと思っています。

毎日「エンタメやって生きてる」ってことを体感していますし、なくてはならないものですね。


■取材を終えて

取材日には二名で伺いましたが、二名ともおかわり完食(かつ締めにアイスコーヒーで潤すという)その美味さたるや、カレーだけ食べに行ってもいいと思えたほどでした。

地上にはミュージシャン向けのマンション「ミュージション」、1階には美味しいカレーが魅力的な「溝ノ口カレー」、地下には高品質な設備とマルチなイベントに対応した「溝ノ口劇場」。

オーナー自身がミュージシャンそしてイベンターであったことから、その経験を活かし、イベント主催者にとっての使いやすさ、女性客にも配慮された設備など、随所に感じることができました。

これからも建物一体型のコンセプトを生かしつつ、地域密着型での活躍に期待しております。

貴重なお話ありがとうございました!!

<溝ノ口劇場>

〒213-0011 神奈川県川崎市高津区久本3丁目1−5

ミュージション溝ノ口B1F

Twitter:@mizogeki

問合わせはinfo@mizogeki.comへ

https://www.mizogeki.com/

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