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0歳で鑑賞してバレエの虜になる。親になって子供をまた劇場に連れていく、そんな未来を本気で夢みています。バレエ「えんとつ町のプペル」製作総指揮、関巴瑠花さんインタビュー!

2023年9月23日(土)、24日(日)に新宿文化センターでバレエ「えんとつ町のプペル」が、フルオーケストラの生演奏で上演されます。総勢70名のダンサーが、振付家・宝満直也さんクラシックバレエとコンテンポラリーダンスを融合させた振付を華麗に踊ります。原作・脚本は西野亮廣さん、オーケストラ指揮者は新国立劇場バレエ団の冨田実里さんです。製作総指揮の関巴瑠花さんに製作の経緯についてお話をお聞きしました。


えんとつ町のプペルはどのようなお話ですか?

絵本「えんとつ町のプペル」は、けむりで空が覆われた町で、星を信じる男の子・ルビッチの物語です。「信じぬくんだ。たとえひとりになっても」というお父さんの言葉を胸に、けむりのむこうにある星を信じ続けるルビッチ。しかし、星をみたことのない町の人たちは、そんなルビッチをうそつき呼ばわりし、「空気をよめ」とせまります。それでもルビッチは、星はあると信じ続け、たったひとりの友達・ゴミ人間プペルと、最後には満天の星空にたどりつきます。

※リハーサルの雰囲気もとても楽しそう!

【予告映像】バレエ「えんとつ町のプペル」

製作のきっかけを教えてください。

私はこの絵本に出会ったとき、夢を追いかけるときの道しるべのような絵本だなと感じました。“誰もみたことのない世界“を目指すとき、「そんなのやめておけ!」と言われるかもしれない。これは愛情からくる言葉かもしれません。でも、もし自分の望む道があるのなら、「たとえひとりになっても」その道を歩いてもいい。自分の信じる素敵な世界に向かって進んでいい。バレエ教師である私は、このメッセージを子どもたちに伝えたいと思い、バレエ「えんとつ町のプペル」の制作をスタートさせました。子どもたちがこれからの長い人生の中で、自分の星を見つけたとき、うそつき呼ばわりされても、「空気をよめ」と言われても、横やりがとんできても、前を向いて自分の信じる道を歩んでほしいと思っています。

夢を追う人を応援する作品なのですね。

はい。夢を追いかけることは簡単ではないと思います。たくさんの人の想いを振り切らなきゃいけないかもしれない。ひとりぼっちになるかもしれない。苦しいことも辛いこともあるかもしれない。それでも、勇気をもって歩き続けたら、その道程で一緒に歩む仲間ができること、最後には満天の星空に出会えること、見たことのない素晴らしい世界が広がっていることを、この作品で伝えたいのです。

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24日の公演では0歳から鑑賞できるんですよね?

子どもたちに届けたいという想いから始まったプロジェクトなので、すべての子どもたちが鑑賞できるようにしたいと思いました。私も2児の母なのですが、1人で舞台を鑑賞するたびに、子どもたちと一緒に見たい!と思うことがよくあります。そこで、0歳からの赤ちゃんが鑑賞できる「ファミリー席」をつくりました。また、その周りに「ファミリー応援席」といって、少し騒がしくなってしまう赤ちゃんをあたたかい目で見てもらい、お母さま、お父さまを応援してれる人が座れる席をご用意しました。0歳ではじめてバレエ鑑賞をして、バレエの虜になる。そしていつの日か、大きくなってお母さん、お父さんになってお子様をまた劇場につれてくる。そんな未来を本気で夢みています。


■チケット情報

https://www.ticketpay.jp/calendar.php?content_code=poupelleballet

■公式サイト

バレエ『えんとつ町のプペル』

https://poupelle-ballet.com/

他にも衣装制作対談、舞台裏Q&A、楽曲制作対談などぜひご視聴ください!

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