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「俺の方がスゴイ、ではなく俺たちの方がスゴイ」ってお見せしますよ!DDTプロレス:上野勇希選手インタビュー!


――今月の試合を振り返りますと、5.1横浜大会では遠藤哲哉選手とのKO-D無差別級戦は激闘でした。

上野)今回のタイトルマッチはベルトを獲る以上の「僕がDDTを引っ張って行く」「僕の方が面白いものを作っていける」という、主義主張をぶつける戦いでしたね。今まで遠藤さんに二度挑戦していて、その時は「ベルトが欲しい」とか「もっと高みに行きたい」ということがメインだったんです。残念ながら肉体的な勝負では負けちゃいましたけど、今でも自分の考えとか気持ちは負けてないと思ってます。まだまだ僕が獲りに行くんだっていうエネルギーになる試合でしたね。

――再挑戦もまた見たいです。

上野)次の「KING OF DDT 2022」トーナメントを優勝してもう一回挑戦ですね。肉体的に負けてしまった僕ですけど、優勝すれば挑戦する権利も生まれるだろうし。優勝という価値と共にトーナメントを勝ち上がって行くことで自分に足りないところもまた積み上げれると思うんで、既にもうめちゃくちゃ前は向けてますね。

――上野選手が落ち込んでる姿は似合わないというか想像しにくいです。

上野)そうですね、落ち込みはしないですね。僕は常に楽しいプロレスを伝えたいというのが主軸にあるんです。遠藤さんには試合後に「悔しいか?」なんて聞かれましたけど、そりゃ悔しいですよ(笑)。でも僕は悔しいっていうこと自体には何も価値がないと思うんですよね。悔しい・落ち込むとか気持ちがマイナスになることもあるんですけど、それすらも乗りこなすことが楽しいというか。

――『「悔しい」だけに価値はない』というのは金言ですね。

上野)ベルト獲りに進んでいったことがここで止まった。でも大きくジャンプする前のしゃがみこみです。このニュアンスは遠藤さんに伝わってないんじゃないかなと思いますね。だからこそ思想をぶつけ合という。ひたすら楽しみに変えてます。遠藤さんに勝ったら「楽しいですか?」って聞きますよ(笑)

――所属ユニット「The37KAMIINA(サウナカミーナ)」としても、竹下幸之介選手のアメリカAEW参戦、MAO選手のUNIVERSAL王座獲得、勝俣瞬馬選手もハードコアで存在感を出す、小嶋斗偉選手がなかなか勝てなかった高鹿佑也選手に勝利した、という非常にいい流れに乗っての挑戦でした。

上野)それに加えて青木真也選手が秋山成勲選手と試合したし(3.26 ONE X大会)、自分の信念・主義主張を持って戦う姿ってこんなにも素晴らしい、観ていてこんなにも力が入るのかって。自分の内面をさらけ出して戦うって反面めちゃくちゃ怖いことなんですけど、でもこれしないと戦う意味がないと思ってて。DDTを見て僕を見ればひとりの人間の生きざまが見れるぞって。そんな中小嶋が一生懸命勝って、みんなが一歩一歩強く踏み出していく中で僕も「挑戦する!」って踏み出しました。仲間に支えられてますよね。

――5.19には竹下選手はAEW王者でもある“ハングマン”アダム・ペイジとシングルマッチを行いました(惜しくも敗戦)。上野選手はレッスルユニバースの配信で解説もされていましたがどのように感じられましたか?

上野)アメリカでタケに必要なことは向こうのファンに知られること、知られてさえしまえば世界レベルだから大丈夫だって思ってましたね。もちろんトップレスラーであっても担保は無いし、僕が聞いたのは、ちょっと体の大きな日本人が来て一か月か二か月、大きな実績がない中メインに選ばれてペイジと戦うっていうのは、「道端を歩いてて宇宙人にさらわれる確率」だと(笑)

――それ、なかなかの確立ですもんね(笑)

上野)でもゲスト解説で観て、『あ、宇宙人に選ばれたんじゃなくて、自分でこうエネルギーを送って、自分でつかみ取ったんだな。選ばせたんだな』って思えましたね。普通じゃないことを感じられたから、僕もDDTで同じく普通じゃないことをしなければと。僕、目標はアメリカに無いので、ルーツであるDDTがMAXであって、でもそこから広げていくことも可能だと思ってて。タケは僕の前を走ってくれてて、僕が宇宙人にみつかるにはどうするかって考えて普段から取り組めるし、僕のことを引っ張り上げてくれてくれてますね、海外で戦っていても。

――同級生であるが故、余計に感じますか。

上野)同級生であって先輩であって。D王グランプリの決勝からプロレスラーとして一歩近づけたな、そのタケに勝ってこそ初めてライバルになれたって言えるんだと思います。タケがアメリカで名を上げれば上げるほど僕も勝った時の喜びが増すだろうし、距離を離されないように日本という住みやすい環境で頑張ってますよ(笑)

――記憶に新しい5.22後楽園大会、平田(一喜)選手との決意のWダンシングスター、非常に評判です(笑)

上野)僕が前に所属してたDISASTER BOXというユニットの先輩で恩人でもあり、5年振りぐらいかのシングルマッチで。知らない方のためにご説明しますと、平田さんが持ってる眼鏡を試合中にかけるとどこからともなく音楽が流れてきて、ダンスにいざなわれるという。

平田さんとは世界の解釈が違うんだなって思ってましたんで。今回は僕のフィールドで押し切れると思ってたんですけど、平田さんのキャリアを見せつけられましたよね。踊らざるを得ない状態に持っていかれるというか。あの油断だらけの背中を見せられると手を出さざるを得なかったというか。

――見事に引っ張り込まれましたもんね。

上野)『うわ~、踊れるかな~』って思ったんですけどひと振り目から間違ってましたね。自分の想像の8倍へたくそでした。勘違いして欲しくないのは「全力だったよ」と!かわいくヘタな感じとかダンス出来ない感じを演出しようとしたんじゃなくて、マジでうまくやろうとしましたよってことは伝えたい!

その模様はぜひこちらで!

――後楽園は『だ、大丈夫か?』って雰囲気もありましたもんね。

上野)あの眼鏡、つけた瞬間から目の前真っ暗なんです。文字も付いてるし。よく見るための眼鏡本来の目的ではないので、深海のような暗さなんです(笑)踊り出しても深海のような苦しさでしたし、もう二度と踊らないないです(笑)踊るぐらいならもうみんなが引くぐらい平田さんを潰します(笑)

――楽しいもの、表現力という点では、2018年7月の舞台「櫻農カプリチオ~櫻ヶ丘農業高等学校狂想曲~」ではセリフも完璧でした。もう4年近く前ですから黒タイツの頃でしょうか。

上野)ディザスターに入る前ですから黒タイツでしたね。とにかくがむしゃらにやるっていう時期でしたし。とにかく余力の残さず全力っていうのが目標でしたね。とにかく全試合全力、舞台も全力。またやりたいなとは思います。あの頃って週に3・4回は試合やってたような時期で、稽古日がそんなに多くない中で本番を迎えました。でも演技とかもちゃんと学んでみたいです。今やったらまた新しい扉が開くかもしれませんし、どっぷりやってみたいですね。チケットペイで売ってる舞台に出たいです(笑)

――さて、6.12「CyberFight Festival 2022」はなかなかのメンツ、コンビネーションも仕上がった2チーム同士が組んだ8人タッグマッチになりました。どのようなテーマで挑みますか?(HARASHIMA、吉村直巳、クリス・ブルックス、高梨将弘 VS 上野勇希、勝俣瞬馬、MAO、朱崇花)

上野)嬉しい楽しいメンツですよ。このメンバー全員、みんなプロレスの楽しさを追い求めてる8人だと思います。去年のサイバーファイトフェスも対抗戦(竹下幸之介&上野勇希vs清宮海斗&稲村愛輝)でしたけど、お互い俺の方がスゴイ・強いを主張する試合になりますけど、今回のDDT提供試合は「俺たちの方がこんなにすごいんだぞ」って見せる試合が出来ると思います!

――出場する4団体の中で特に俺たちがスゴイぞと。

上野)朱崇花選手なんかはサウナカミーナとも仲良しだし、人としてもレスラーとしてもリズムがすごくマッチしててサウナカミーナの仲間DDTの仲間って言えます。僕もわくわくするし、サウナの4人でどんものが作れるか。対戦相手の特にCDKの二人(クリス・ブルックス、高梨将弘)の技術は誰と当たっても組んでも親和性がスゴイんですよ。HARASHIMAさんと吉村君は凄く柔軟で懐が深いのでこの4人も組み合わせがすごくいい。マッチする4人同士が戦う、DDT、NOAH、東京女子、ガンプロのファン、みんなが見る祭りの中で戦えるっていうのはね~(ニヤリ)、僕たちの叫びが響きわたりますよ!


<上野勇希>

竹下幸之介の同級生。中学では陸上、高校では器械体操をやっていた。竹下の闘う姿に心を打たれて、DDTのリングで、全力で頑張ろうと入団を決断した。打点の高いドロップキック、飛距離のあるダイビング・ボディープレスで場内を沸かせる。2019年9月吉村直巳とのタッグチーム「ノーチラス」を結成。吉村の長期欠場に伴いノーチラスが休眠状態となると、竹下・勝俣瞬馬・MAOらとThe37KAMIINAを結成し活動中。

Twitter)

@dna_ueno

Voicy)

上野勇希の10分


■取材を終えて

いつも爽やかな上野選手、しかしその笑顔の奥に強い意志と決意を感じました!一番面白くなるという8人タッグマッチ、注目です!

今日もプロレス最高っ!

聞き手:スレンダー川口

https://twitter.com/slender_kg

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