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「対戦カードが決まってからニヤツキが止まらない(山下)、誰よりも私が一番ツメアト残します!(伊藤)」東京女子プロレス:山下実優&伊藤麻希インタビュー!

5月3日東京・後楽園ホールで志田光(AEW)&宮本もか(東京女子プロレス)と対戦する山下・伊藤のチーム「121000000(ワントゥーミリオン)」、直前の心境お聞きしました!


――山下選手はアイドルを目指して上京されて、今では東京女子プロレス(以下:東京女子)の強さの象徴と言われています。今ではアイドルがどんどんプロレス界に入って来る状況になっていますが、何か感じることはありますか?

山下)東京女子ではそんなに珍しくなくなりましたし、本気で取り組むなら、一生懸命なら全然ウェルカムです。

――空手をベースとした攻撃の強さもさることながら、お客さんの「今これ」っていう期待・雰囲気を掴む強さもあると感じています。どこかキッカケになるような出来事はありましたか?

山下)ここだろうなと思うのは里村明衣子選手とのシングルですね。里村選手の空気を読む力を感じられたというか、お客さんも熱量がどんどん上がっていくんですよ。立ち上がりのロックアップひとつでも「おお」って声が聞こえてきたりとか、技の大きさ関係なく所作の一つ一つがしっかりしてるとお客さんを魅了できるんだなと見せつけられましたね。

――試合中にもそれを感じていましたか?

山下)いや~、試合中は一生懸命で余裕は無かったんですけど、試合後に振り返ってみて『あ、こうだったな…』とか分かるようになりましたね。

――山下選手が強さの象徴なら伊藤選手は明るさの象徴だなと思っています。コーナーに上った時とか、わ~っと明るくなる雰囲気を感じることがあるんですが、ご自身ではいかがですか?

伊藤)え~! そうやって明るい雰囲気になるってびっくりしました。私って陰キャなんでそういう風に言われるとめちゃくちゃ嬉しいです! 毎日全然人と話してないし、ジャンクフード食べながら死んだように生活してるのに(笑)

――格闘技、スポーツ経験のある選手が多い中、アイドルという経験のみで戦い抜いてきました。

伊藤)夢ができてから行動が変わったなって。最初は「プロレスラーとしてこうなりたい」みたいなのが無かったんですよ。たどり着いたから何となくやってただけだったけど、一回この二人でアメリカ遠征行ったときに「世界ってこんなに面白いんだ!」って発見をして。

分かりやすいので言うと、私のポートレートがアメリカではめっちゃ売れたんですよ。日本と比較にならないほど。この場所の方が向いてるのかもって思って、そこから世界でも通用するレスラーになりたいと思うようになりましたね。

――チーム名を「121000000(ワン・トゥー・ミリオン)」と発表してから1年強になりますが、チームとして海外にどんどん出て行きたいというお考えなどありますか?

伊藤)つい最近も作戦会議もしてましたよ(笑)世界で求められるというか、オファーが途切れない選手になりたいですね。

山下)海外だと入国制限が緩和されてきてますから、どんどん出て行きたいなというのはありますね。海外に限っていうと一定の場所にいるよりはいろんなところでいろんな人と試合がしたいという方が強いです。死ぬまでにいろんな経験をしたいっていう(笑)

――そういう意味では対戦相手がアメリカAEWで活躍する志田選手、お二人の印象はいかがですか?

山下)志田選手は私のデビュー前から活躍されていて、プロレスと舞台が融合した「MAKAI」での姿も見ていて、実は外見も好きで、気になってました。海外に行かれたことで一生戦えない相手だと思ってたので、戦えるのはめちゃくちゃ楽しみです! 東京女子に初参戦した3月19日両国国技館大会(対乃蒼ヒカリ)で、「圧」がスゴイなって感じました。でも私も「圧」は負けないんで、技の勝負もありますけど「圧」の勝負にもなると思います。リング上の戦いの中でぜひ会話したいですね。

伊藤)AEWのトーナメントが日本で開催された時に対戦したんですけど、海外を拠点に活動されてるので組み合ったら筋肉もガッチリついてて日本人体型じゃない。「あ、本気の人だわ」ってリスペクトしちゃいました。私もこうなりたい、求められる人になりたいって思っちゃいましたね。言わないですけど(笑)

――確かに志田選手を見て体格が変わったなと思いました。

山下)伊藤がこんなこと言うのは珍しいです(笑)

伊藤)今まで『負けたくない!ぶっ潰してやる!』っていうモチベーションで戦ってましたけど今回はそうじゃなくて、山下vs志田がバチバチの戦いになるだろうから、別の角度でそこに負けたくないっていう方ですね。

――山下選手も今「ぶっ潰してやる!ではない」というところに頷いてました。

山下)私はもともと「ぶっ潰してやる」っていう感情が生まれない方なので、私がこんな攻撃したらどんな反応するんだろう、リングで対峙したらどんな感情になるんだろうって。カードが決まってからニヤツキが止まらないですね(ニヤリ)

――このメンバーに入る宮本選手は存在感を示せるでしょうか?

山下&伊藤)宮本は大丈夫ですよ!(キッパリ)

山下)ハートが強いんですよ、どんなところに置かれても大丈夫。私はむしろ期待してます。今まで彼女がやってきたことを考えると心配はないです(伊藤選手も頷く)

――では最後に試合に向けた意気込みをいただけますか

山下)日本だけじゃなくて世界でも注目されてると思うので、自分を出してぶつかっていきたいと思います。応援よろしくお願いします!

伊藤)志田選手と宮本には負けないですけど、山下もその対象に入ってます。私が一番ツメアト残したいと思ってます。画面で見てる人にも全部のカードの中でも一番面白かったと言わせます!

<山下実優>

MIYU YAMASHITA

17歳の時に福岡から上京してデビューした数少ない旗揚げメンバーで東京女子プロレスの絶対的エース。昨年はプリンセス・オブ・プリンセス王者として東京女子プロレスを内外に知らしめた。悲願の3・19両国国技館大会のメインイベントで中島翔子を相手にタイトルを懸けて対戦するも惜敗。

Twitter)

@miyu_tjp

<伊藤麻希>

MAKI ITOH

九州発アイドルLinQとして活躍する一方、2016年にプロレスデビュー。その後LinQをクビになり、“闘うクビドル”を名乗っていたが、アイドルらしからぬ顔の大きさや言動で注目を集め、今や“新時代のカリスマ”に。1・4後楽園ホールでインターナショナル・プリンセス王者に返り咲くと、3・19両国国技館ではデビュー戦の相手を務めた荒井優希の奮闘を断ち切りタイトルを防衛した。

Twitter)

@maki_itoh


■取材を終えて

志田選手との戦いが非常に楽しみだというお二人。そして宮本選手のことも全く心配ないと言うあたり、全力で戦い、全力で楽しむんだろうなと想像します。これは明るく激しい試合になりそうです!

今日もプロレス最高っ!

聞き手:スレンダー川口

https://twitter.com/slender_kg

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