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「最近ノアのポスター、かっこよくなったよね」クリエイティブディレクター:花澤勇佑さんに聞いてみた!

「最近ノアのポスター、かっこよくなったよね」とある時期からよく耳にするようになりました。この「ノア」とは「プロレスリング・ノア」のことで、2000年に誕生した歴史あるプロレス団体です。リング上の熱く激しい戦いを期待させるクリエイティブ、それらを日々届けるプロレスリング・ノア クリエイティブディレクター:花澤勇佑さんにお話をお聞きしました!


― とあるポスター(後述)を拝見してからぜひお話をお聞きしたいと思っていました(笑)

今日はよろしくお願い致します。

花澤勇佑(以下花澤): とても嬉しいです。こちらこそよろしくお願い致します。

― 以前から広報関係のお仕事をなさっていたのでしょうか。

花澤:社会人の最初はWeb制作系の企業に就職しました。サイト制作やデザインの仕事を学んで独立し、ご縁があって入社した会社でトレーディングカードゲームのプロデューサーとして従事させていただきました。さらにはそのグループ会社でキックボクシングイベントの運営・プロモーションを経験させていただきました。その後、現在のミイコロ社に入社し2019年からプロレスリング・ノアのプロモーションを担当させていただいています。

― 主にデジタル面かと思われますが、具体的にはどのような業務を担当されていますか。

花澤:SNSとクリエイティブ全般です。団体から発信する方をメインに担当しています。

― SNSはとかくリアルタイム性が求められますが運用面で重視されている点はありますか。

花澤:SNSにおいては、YoutubeとTwitterに注力しています。Youtubeに関してはサムネとタイトルで目を引くように。番組内容の意向をスタッフさんに伝えて撮影していただいています。テーマを決めてプロに任せるという形ですね。

Twitterはツイート量(回数)と動画掲載を意識しています。どのタイミングでツイートするであるとか、とっかかりのルールを決めて動画を多めにしています。今は完全に担当者に任せています。ノアのSNS担当はファンの目線を忘れないとか盛り上げるタイミングとか、スポーツSNSの運営においてもかなり上手だと思います。

―クリエイティブ制作に心がけていらっしゃることをお聞かせください。

花澤:今は二人で制作してるんですが、イチバンは「このクリエイティブをどこで見て、これを見た人がどう動いてほしいのか、これらが自分の脳内で映像になるようにしよう」と決めています。人の心を動かすことをテーマに。

具体的には、2020年のノアの旗揚げ記念日のポスターの場合、ずっと観てくれているファン、ノアファンに届けようというテーマでした。緑は旗揚げからの二人、メインカラーの緑。赤は未来を担う二人。赤はGHCナショナルチャンピオンベルトの赤という。ずっと応援してくれているファンが節目・記念日に足を運んでくれるところをイメージしました。

― 今まで会心の出来となったクリエイティブはありますか。

花澤:う~ん、結構あるんですけどね~(編集部注:ここでスゴく、スゴく悩む花澤さん)

今年になってからでいうと、日本武道館(2021年2月12日)ですね。

第一弾では、「ただいま日本武道館」※1と題しチャンピオン中心の布陣で力強く表現しました(下記画像左)

第二弾では、小川良成(※2)選手を中心に「ただいま日本武道館」が似合うずっとノアで戦ってきた人たちをズラっと配しました。これはどうしても小川選手をセンターに作りたかったんです。日本武道館のすぐ下に(下記画像右)

(※1プロレスリング・ノアは日本武道館で数々のビッグマッチを行っていた)

(※2プロレスリング・ノア創設から今も最前線で活躍するベテラン選手)

― 確かに小川選手を見て日本武道館の意味を嚙み締めたファンは多かったと思います。

花澤:あとやっぱり「フジタ対スギウラ」ですね。特撮界隈とかいろんなジャンルの方から連絡いただきました。二人とも50歳で今なお第一線、PRIDEで暴れまわり野獣と呼ばれた藤田選手、鋼の肉体を持ちノアの強さの象徴である杉浦選手、まさに怪獣じみた強さ。ちょうどゴジラvsコングのプロモーションがはじまった時期でこの二人もまさにそんなイメージだなと。

でも二人を怪獣っぽく並べても今風ではあるけどどうもしっくりこなくて。

そこで二人には何十年と戦ってきた歴史があることに気づいて、その何十年の重みを表現しようとあれになりました。

― 私、個人的に「フジタ対スギウラ」が大好きです!それでどうやって作ったか聞きたくなって(笑) 私の周りでもプロレスファンだけでなく特撮ファンや怪獣ファン各方面から反響がありました。

花澤:あまりにもフジタ対スギウラに反響があって、急遽ムトウ対キタミヤも作ったんです(笑) 特に武藤選手対北宮選手ではABEMAチーム制作の歌舞伎のクリエイティブもありましたし、ABEMAチームが盛り上げてくれるんでこっちの試合も見てくださいねという意味も込めて。

― 「まさかもうひとつ来るとは!」でした。歌舞伎のほうもカッコ良かったですし、特撮風の方は北宮選手が強大な敵に挑む感じがよく出ていました。

花澤:最後はこれですかね。三沢光晴メモリアル(2021年5月31後楽園ホール)にこの3人が並ぶ。三沢さんの後ろにライバルと言われた武藤選手、最強の弟子丸藤選手が並ぶ。三人がGHCのチャンピオンベルト巻いてる写真、作ってても夢を感じられて楽しかったですね。ファン時代の気持ちが蘇ってくるようで。SNSでも一番反響がありました。プロレスファンに響いたのはこれですね。

― これはノアファンにはグッときますよね~(しみじみ) ABEMAチームとの連携はいかがですか。

花澤:めちゃくちゃ楽しいですし、めちゃくちゃ嬉しいです。クリエイティブ面にこんなに力とお金を注いでくれるチームとやれるっていうのが。在りものの組み合わせではなくほんとにイチから、コンセプトを作っていくところから一緒にやれています。

それこそ開催中のN-1VICTRY(※3)のクリエイティブはABEMAチームが制作してくれたんですが、全選手を表情も含め何カットも撮り下ろしてくれて、キャッチコピーにも「今イチバンかっこいい」って出してくれました。自らはなかなか言い出しにくいんですが放送側がそれを前面に出してくれるっていうのはありがたいですし、僕もほんとにイチバンかっこいいと思っています。すごく勉強になっています。

(※3 16名参加のノア最強決定戦、今年は10/3後楽園ホールで決勝が行われる)

― 元日武道館の告知映像もすごかったですね。丸藤選手が空から飛んでくるという。

花澤:丸藤選手の映像は専用スタジオでの撮影だったんですが、すごいクオリティで映画並みでした。いや、すごいな~って(笑) 個人的にも元日武道館、とても楽しみです。

【シン・大発表】ノア 2022年 元日に大会開催決定!丸藤が空を飛ぶ、超バーチャルCG!

― 今後の目標をお聞かせください。

花澤:ノアというブランドを作るとうのが目標です。今は皆さんに楽しんでもらう意味でいろんな作り方をやってきて、ある種飛び道具でもあります。クリエイティブを見たときに「あ、ノアだ!」と一目でわかるようにブランディングしていきたいです。それはロゴの使い方、フォント、色、構図とかもちろん遊びもある中での統一感だと思うんです。例えばいろんなスポーツ・格闘技のポスターが何枚も並んでいても「ノアのポスターだ」とわかるようにしたいですね。「今イチバンかっこいい」を定義していくという。ノアのポスターは写真に撮ってもらえるようにw

― ポスターきっかけで試合に興味持ってもらいたいですね。

花澤:選手がとんでもない試合をやってますから、どうにかして観てもらいたいです。さっきのフジタ対スギウラなんて誰が見てもとんでもないですから。コロナ禍でコンテンツの消費スピードはとても速くなってるので、クリエイティブでインパクトを残すというか、思い出してもらうっていう点でもバックアップしていきたいです!

― 本日はありがとうございました。以上のお話を踏まえ、皆様ぜひポスターギャラリーをご覧ください~!

プロレスリング・ノア ポスターギャラリー

■N-1 VICTORYのチケット購入はこちらから!

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N-1 VICTORY特別サイト

■そしてN-1優勝者とGHC王者丸藤が大阪でタイトルマッチ!!

GRAND SQUARE 2021 in OSAKA】

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■取材を終えて

クリエイティブ制作への熱意、また自分のチーム・周りの皆さんに感謝しているところも素晴らしいと感じました。クリエイティブでバックアップする、見た人が行動を起こすクリエイティブ、今後も期待せずにはいられません!

今日もプロレス最高っ!

聞き手:スレンダー川口

https://twitter.com/slender_kg

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