★第四弾インタビューでは、長期公演へのチャレンジ、そして下浦貴敬氏が見据える今後の『ニンジャバットマン ザ・ショー』、演劇界について語っていただきました。
・初日まで残り半年ほどになりますが、現在はどのような作業をされているのでしょうか?
戦略的に6月ぐらいからさらに本格的に動いていく感じです。宣伝の部分では、6月に開催予定のDC展に向けて準備をしています。
製作の部分では、昨年公演予定のものだったので、ある程度出来上がっている台本や音楽、キャスティングも含めですが、一回作ったものを再構築している段階です。
正直、生のエンターテイメントを観に行こうというお客さんのマインドがまだ戻っていないというのも感じています。
あとオリンピックどうするんだ問題、というのがあります。オリンピックが我慢してるのにっていう判断基準があるんですよね。
現状、飲食店や映画館には食べたいもの・観たいものがあれば行くようになっているのですが、演劇にはまだまだ戻ってこない。
その要因って何かって言えば、「安心ですよ」という感染対策とかだけでもなく、「まあ、そこまでじゃなくてもいいかな」って思われてるライブエンターテイメント全体が抱えてる部分があると思います。
我々も配信をやってますが、ライバルがNetflixやAmazon プライムとかになっちゃっている。
僕らが2,000円~3,000円のチケットに対し、彼らはサブスクで何百円とかで。サブスクのものってお金払っているんですけど、払ってる感覚が薄くて、タダで観てる感覚なんですよ。
なのに作品は超一流の作品が揃ってるっていう(笑)。それと比べると今なかなかしんどい状況ではあります。
今グッと溜めて、公演が近づくにつれて、池袋の街自体にフォーカスを当てるというか。
池袋の街自体をテーマパークとして捉えて、その中に来て、【ショー】をやっている空間に足を踏み入れてもらう、ってことをどうやったらできるか。「公演のチケットを売る以外のこともやっていかないと。」と思ってます。
・今回の公演は2か月に渡る長期公演になるとのことですが、【ショー】とのことで、公演回数的にも一日3回公演、4回公演と、通常の舞台とはまた違ってくるかとは思うのですが、このチャレンジについてお聞かせください。
もちろん日替わりの良さも作るのですが、一定のクオリティを担保してある前提で、いつ観に来ても楽しめることだったり、4チーム編成なので、違うチームの公演を観てみたいと思わせることが出来るのかということが重要だと思ってます。
それこそ、ラスベガスのシルク・ドゥ・ソレイユやブロードウェイのショーと近い考えのものを目指しています。
いろんなことを踏まえても、この時期にロングランでやるというのは、コロナ前の2019年頃より凄まじくハードルが上がった感はありますね(笑)。
でも「だからこそやる!」っていう熱意も、スタッフ含めみんな思っています!
・今後計画についてですが、海外にも本作をご覧になりたいという方が多数いらっしゃると思います。コロナが落ち着いた先には海外公演についても視野にございますか?
最初の段階で、コンテンツを日本で作って、まずアジアに持っていき、最終的に本国アメリカに行くということを考え、お話をし、賛同をいただいてるので、ワーナーブラザースさんにもとても協力いただいてます。
・最後にこれからご覧になられる方々に向けて、意気込み等含めメッセージをお願いします。
生で観ることでしか得られないものを作ろうと思ってます。もちろんこういったご時世なので、配信も準備しようとは思ってます。
配信は生で観る価値観を知ってる人が画面の向こうで、補填して楽しんでるものだと思うので、それはすごくありがたいことです。
それを繋げていく為にも、今、生で観る世代を作っておかないと文化が続いていかないと思っています。
だからバットマンの映画を観たことがない人でも楽しめる、観てもらったらその時間が無駄にならないものをもちろん作っています。
その生の舞台の価値を知ってる人が友人、知人、恋人を連れてきて、「あれがどうだった、こうだった」を話しながら帰路についてほしい。同じ空間で生の空気感を体感して楽しめるもの。それがライブエンターテイメントだと思います。
7~8年前にニューヨーク・ラスベガスに一か月ほど行って毎日芝居を観てました。
英語は喋れないし、聞き取りもほとんどわからない、それでも楽しめました。
隣に座っていた外国人が喋りかけきたりするんです。僕はメモ書きしながら会話をしたりして、その後、一緒に食事をしました。そういうことができるのは、やはり同じ空間を共有しているからだと思うんです。
そういうものであってほしいし、そういうものを作っていきたい。
自分は将来もずっとこの世界に携わっていくので、今後の人生の名刺代わりになる作品にしたい。
コロナの前後でもずっと携わっているのはこの作品だけなので(笑)。
ターニングポイントにする作品にしたいです。
★4回に渡り、Office ENDLESS代表:下浦貴敬氏に『ニンジャバットマン ザ・ショー』について語っていただきました!
本公演に対する強い思いと共に、下浦貴敬氏が歩んできた道のりまでお伺いすることができました。本記事を一読いただいた上で、『ニンジャバットマン ザ・ショー』を観ていただければ、また違ったエンタメ体験ができるのではないでしょうか。
【作品概要】
『ニンジャバットマン ザ・ショー』
2021年11月06日(土)~11月30日(火)
会場:Theater Mixa(東京・池袋)
出演:なだぎ武 ほか
料金(税込):
① 選べるグッズ付き「プレミアシート・チケット(1階前方5列目まで保障)」:7,900円
② 臨場感たっぷりに楽しめる「S席(1階席)」:5,500円
③ ショー全体がよく見える「ステージビュー・チケット(2階席)」:4,500円
④ 気軽に楽しめる「スタンド・チケット(2階席)」:3,500円
※未就学児童入場不可
■チケットはこちら
チームごとの販売ページをご用意しております
【闇-YAMI-】高澤礁太/細川洪/平野茜子/藤田笑美
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=34607
【黒-KURO-】澤田拓郎/財木琢磨/鈴木さあや/佃井皆美
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=34744
【夜-YORU-】滝川広大/なだぎ武/安納サオリ/室田瑞希
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=34610
【影-KAGE-】山川蓮矢/ASUKA/鈴木彩海/安藤美桜
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=34612
※未就学児童入場不可
公式Twitter:https://twitter.com/BatmanNinja_jp
■チケット販売システムをお探しの方はこちら!
チケットペイ