2024年3月いっぱいでガンバレ☆プロレスを退団した両選手、5月11日に「100人呼べなければ即婚活スペシャル」というある種背水の陣で挑む自主興行！その決意の程をお聞きしました！
聞き手：スレンダー川口
ーー長谷川選手、以前「再デビューします」インタビューさせていただきましたが、今度は「フリーになりました」インタビューになりましたね（笑）
長谷川）節目でお話を聞いてくださってありがとうございます（笑）今回はフリーランスとしての一本目ということで。まずガンプロを退団した理由としては、ガンプロで試合を重ねる毎に欲が出てくるようになったからなんです。最初はプロレスを続けられれば良いという考えでしたが、もう少し自分の名前を上げたい、海外でも試合してみたいという想いもあって。所属をしているとどうしても思い立った時に行動が出来ず、自由に動いてしまうと団体に迷惑をかけてしまう事もあります。なので残りのプロレス人生はそんなに長くないと思い自分を試してみようと退団を決意しました。
ーー前向きな退団なんですね。
長谷川）ただ、退団を決めてから3月31日までの間、首の具合が治りづらくなっているなと感じてきたんです。4月1日から勢い良くフリーランスで頑張ろうと思っていたんですけれど、少しの期間お休みをさせていただくことにしました。以前欠場していた時も安静にするだけでだいぶ首の調子が良くなりました。なのでこのお休みを通して最高のコンディションにし、5月11日のスタートに向けて頑張っていけたらと思っています。それ以降はリハビリをしながら自身の身体と向き合い、今後試合数はどれくらいできるのかを見てやっていこうかと思っています。
ーー海外でというお話がありましたが、海外のお客さんも想像以上に日本の映像見てますから、パっと行っても一緒にこう盛り上がってくれる感じがしますね。
長谷川）今DDTさんも東女さんもガンプロでも翔太さん・渡瀬さんが海外に行かれていて。映像を見ていますが盛り上がり方もブーイングも凄く、もう全てに全力なんですよね。選手からもお客様からも刺激を受け、こういうところで試合がしてみたい！と、思うようになり独立をきっかけに思うがままに最後の人生を楽しんでみようと思いました。
ーー人生はまだ長いと思いますのでレスラー人生の方ですね（一同笑）。リアラ選手はデビューして1年に満たないうちにフリーになりました。踏み出すことに躊躇はありませんでしたか。
リアラ）躊躇はいっぱいありました。ガンプロの大家さんも先輩方も皆さん私の恩人なんですけど、私のほんとの最初の入り口はCyberFightの高木社長、丸藤選手なので、どちらかを選ぶなんてできなかったんです。中途半端に悩むよりは一旦ゼロにするという意味でフリーランスを選びました。どちらにも練習生の頃から二年間お世話になったので、どちらかを選ぶのではなくニュートラルでいる道を選びました。
ーー今大会はデビュー1周年興行でもあるわけですね（デビューは2023年5.5後楽園大会）
リアラ）5.5は他団体に出ちゃうんですけど、デビュー二年目一発目の大会ですね。私、今50敗ぐらいしてて、二年目の一発目のシングルはキッチリ勝利したいです！
ーーリアラ選手は4/16にはEvolutionのオーディションマッチもあり（当取材は4/12）、ここでひとつ結果を残して自主興行を迎えたいですね。
リアラ）今もうメンタルがぐらぐらしてて、今月凄いことになってるんですよ（汗）もう毎日ひやひやしてて、Evo女のオーディションもウソ偽りなくお客様の反応が合否基準なんです。それが目の前に来つつ、フリーの一発目が大阪だったり全部が他団体さんなんで心が持たないですけども、でもそれを経て、全部乗り越えて5.11には心が強くなってるんじゃないかと思います！今まではガンプロに所属してるっていう安心感も少しあったのかもしれないですし、今練習を見てくださってる方々、いろんなとこにお邪魔させていただいてるんですけど、いつも新しいメンバーで気が引き締まります！
ーーずっと目を見て喋ってくれるところから決意が伝わってきます。
リアラ）私目力強すぎていつも真顔が怖いって言われるんです（ぐっと目をひんむき長谷川選手の方を見やる）
長谷川）そんな顔で見られると話せなくなる（笑）
ーー対戦カードはお二人ともなかなか強烈な相手を選ばれましたね。長谷川選手が対するは雪妃真矢選手です。
長谷川）ずっと願っていたカードで、もともとアクトレスガールズに所属していた時にフジテレビの「ザ・ノンフィクション」という番組でデビューまで密着してくださったんですけど、その3年前に雪妃さんも同じ番組に出ていらっしゃって、ノンフィクション繋がりから他団体で一度私と雪妃さんの試合が組まれたんです。でもその時にコロナ渦になってしまい試合は白紙になってしまいました。ずっと機会があれば戦いたいですってお話をしてたんですけど、私が首を骨折してしまって欠場、そしてガンプロ復帰後もタイミングに恵まれなくて。そして今回、自主興行をやるならと想いのままにオファーさせていただいたら、4年越しぐらいで願いが叶う！ということになりました。
ーー片思いがようやく。しかしその恋人からボコボコにされるかも（笑）
長谷川）SNSのコメントとか「ボコボコにされると思うよ」「爪痕残せるとイイね」とか言われるんですけど凄く悔しくて。逆に「見とけよ！」って。タイトルマッチ挑戦表明したときもお客さんから「やめとけ～！」って言葉が実際飛んできたぐらいで、でも逆にそれが力になったんです。今、マイナスの言葉をプラスにできるぐらい自分が強くなったのは、間違いなくガンプロのおかげです。退団してもガンプロ魂で挑んでいきたいと思ってます！
ーーリアラ選手は高橋奈七永選手と対戦ですね。
リアラ）まず戦いたい選手をリストアップさせていただいたんですけど、敵うわけないだろうっていう選手ばっかりで。私はレジェンド選手が大好きなんです。やっぱり小学校4年生からプロレス見てるので。私、宮城県栗原市で生まれ育ったんですけども、小学校4年生の時に隣町の月舘に全女（全日本女子プロレス）が来たんですね。ちょうどつんくプロデュースユニットとして「キッスの世界」がCDデビューされた時で、私もう虜になってしまって。試合も観て歌も見てほんとに胸を打たれて、写真を撮っていただいたんですよ。それを今も額縁に飾って実家に飾ってあるぐらいです。
ーー額装して飾る、ファンとして素晴らしい！
リアラ）実はキャバ嬢だった頃に奈七永さんと一緒に呑ませていただいたことがあるんですけど、その時も「キッスの世界が大好きなんです！」って伝えたんです。で、プロレスラーになって初めてお会いした大会ではそのこと言えずにモジモジしてたんです。大会終了して奈七永さんがエレベーターに向かった時に「奈七永さん帰っちゃう、ここしかない！』と思ってエレベーターに駆け寄って「すみません！3年前にお会いしたことあるんです！」って言ったら「やっぱりリアラだよね？私もずっとそうだと思ってたんだよ！」って。覚えててくださったんです。
ーーそれは嬉しいですね～。
リアラ）更に今年の1月ごろ私が悩んでた頃に会場で奈七永さんにお会いしたんです。きっと私暗い顔してたんですよ。そしたら「何かあったの？」って声かけてくださって。「大丈夫だよ！プロレスが好きならあんたの努力次第で何でも出来るよ！」って言ってくださったんです。そん時に自分が返した言葉が「絶対いつか奈七永さんと試合組んでもらえるように精進します！」なんです。それが叶ったんですよ。
ーーああ、ぐっとキちゃう（天を仰ぐ）
リアラ）自分が落ちてる時に声をかけてくださったのが嬉しかったんです。元気があれば何でも出来る！みたいなニュアンスで。自分なんて全然関係ないのに気遣ってくださるって、トップの方って人としてスゴイなって思いました。ラリアット一発で吹き飛ぶかもしれないですけど、なんとかしがみついて喰らい付きます！
ーーそりゃもう高橋選手も「お前の気持ち受け止めてやる」ですよ！
リアラ）そして実は納見佳容さん（元女子プロレスラー、同じくキッスの世界メンバー）にもご報告したんです。元々SNSをフォローさせていただいていたのですが、今年になってある日突然私のSNSをフォローしてくださったので、思いの丈をDMさせていただきました。そこで今回の奈七永さんとの対戦をご報告したら「青春を謳歌してください」ってお返事をくださって。納見さんは現役時代のことを「青春でした」とおっしゃてたんです。だから私「今、青春してるんだからいっぱい楽しんでね」っていうメッセージだと思ってます。
ーーその「青春」は単なる文字じゃなくて意味のある言葉ですね。
リアラ）奈七永さんと再会して納見さんにフォローされて、これはもう運命です！
ーーそれにしても大会の副題「100人呼べなければ即婚活」とは（汗）
長谷川）フリーになって自分たちの戦う場所は自分たちで作っていかなければならないっていう想いだったり、人を呼ぶ大変さ、スタッフさんの大変さだったりを学んでいった方がプロレスラーとしても人としてもひとつ大きくなれるなと思ったんです。しかし私もリアラさんもプロレスラーとしてはまだまだ新人なので、このタイミングで崖っぷち、まあ勝手に崖に走って行ったんですけど、自分たちを追い詰めた方がいいんじゃないかというところからですね（笑）
リアラ）フリーの出だし、周りから凄く厳しいこと言われたんですよ。「このままじゃ終わるよ」みたいなことをたくさん言われたんです。自分もそうだろなって思ったんですけど、消えてくならじゃあ自分で何かを課してみようと思ったんです。
長谷川）呼べなかったら引退の気持ちでやった方がいいかなって。追い詰める意味で何か掲げようって相談した時に「もう婚活するか！」ってなったんです。でもコメントとかで「婚活して欲しいから僕行きません」っていう方もいて（笑）あれ？なんか思ったんと違うって。もちろん「結婚も引退もさせません！」って応援して下さる方も多くて、ありがたいことにカード発表前に最前列が完売。でも別の幸せを応援して下さる方もいらっしゃったという（笑）
ーー明後日の方向に期待してるのかも！（笑）
リアラ）私は結婚なんて絶対したくない、死んでもしたくないんです。ほんとにそのレベルでイヤです。一番の罰かもしれない。何なら恋人も今いらないです。恋人も結婚も出産も全部諦める覚悟で夢であるプロレス界に入ったんで、1年や5年やそんなところで辞めたくないです。死ぬまで現役です！
長谷川）私はずっと結婚したかったんですよ（笑）でもプロレスやってるとトレーニングしてメンテナンス行ってご飯食べて。疲れてるからお風呂入って寝ちゃったりとか、デートや恋人に費やすヒマ無いですもんね。デートに行ったとしても疲れてるからすぐに帰りたい（笑）。なのでまだまだ全力でプロレスを頑張りたいです。
ーーでは最後に来場を迷ってる方にひと押しください！
長谷川）最前列は完売しましたけれど、やはり100枚という数字は二人ではとても大きいです。これからチケット即売イベントやポスター貼りも行い、満員にします！結婚は今じゃない！タイミングは自分で決めさせてくれ！！
リアラ）当たり前は当たり前ではない、この日が来るとは思っても見なかったことですし、11日まで全力尽くして満杯の会場で皆さんと一つの興行を作り上げたいです！勝って奈七永さんとキッスの世界をいっしょに歌います！
■大会情報
【長谷川美子＆リアラ自主興行～１００人呼べなければ即婚活スペシャル～】
日時）2024年5月11日(土)
時間）12:00開場・12:30開始
場所）高島平区民館
チケット料金
・最前列8,000円完売！
・指定席5,000円
・自由席4,000円
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=50440
■プロフィール
長谷川美子（YOSHIKO HASEGAWA）
20歳から映像や舞台で活動。2019年アクトレスガールズからプロレスデビュー。21年1月、頚椎椎間板ヘルニア、首の圧迫骨折と診断されて欠場。2022年8月ガンバレ☆プロレスのリングで再デビューを果たす。2024年4月からフリー。
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リアラ（RIARA）
歌舞伎町のキャバクラで一日最高29卓被り、バースデー月指名500組、3年連続シャンパンタワーなどを達成した“伝説のキャバクラ嬢”。兄の影響でプロレスにはまりワールドプロレスリングで流れた「大仁田劇場」の虜に。一念発起してガンバレ☆プロレスに入団し2023年5月デビュー。2024年4月からフリー。
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