
2024年12月29日(日)、30日(土)の2日間にわたり、日本最大級の同人誌即売会「コミックマーケット105」が、東京・有明ビッグサイトで開催された。
日本の冬の風物詩“冬コミ”として、すっかり定着している「コミックマーケット」。今回の来場者は両日とも15万人、延べ30万人を数え、コロナ禍以降最大の水準となった。

↑早朝から入場を待つ一般参加者たち。国際展示場駅から長蛇の列が形成された
今回も入場はチケット制を採用しており、アーリー入場のほか、午前入場、午後入場と時間別の入場チケットが販売された。チケットペイで取り扱った、最速で入場できるアーリー入場チケットは即完売の勢いだった。

入場の際は、チケットとリストバンドを引き替えることとなる。

そして入場時のリストバンド掲示。これらの光景は、コロナ禍以降の新たなコミケのスタンダードとして定着した感がある。
■数多くのサークルが出展する東・西ホール

サークル参加者たちは、同人誌をはじめとする思い思いの創作物を持ち込んで出展した。

人気サークルともなると、ホールの外にまで行列が形成される。今年は晴天の上、比較的穏やかな気候だったのは来場者にとっては幸いだったのではないだろうか。

今年の話題作「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」を題材にしたサークルも多かった。そのほか、「ウマ娘」を扱うサークルも目についた。サークル数の多さは、その年に流行した人気作品のバロメーターともいえる。

立体物を持ち込むサークルも。

レトロガチャに造詣のあるタレント・ワッキー貝山氏も、初の同人誌を引っ提げてサークル参加。

コスプレをして同人誌を頒布するサークルも。特に人気の高いサークルは、壁際のテーブルに配される「壁サークル」と呼ばれる。

「モンスターハンター」や「ダンダダン」といった人気作品を題材とした、トートバッグを頒布するサークルも。頒布されるアイテムは、多岐にわたる。

評論、批評、ルポルタージュといった読み応えのあるテキスト系の頒布物も。このほか、ゲームや音楽CD、フィギュアなどを出展するサークルも。硬軟取り混ぜた創作物が共存できる点、これこそがコミケの醍醐味であり、価値といえる。あらゆる表現を尊重し、自由に発信できる場。それがコミックマーケットなのだ。
■企業ブースが出展する南ホール

南ホールでは、さまざまな企業がブース出展。コミケ限定グッズの販売のほか、サンプルの配布、公式コスプレイヤーによる撮影会など、趣向を凝らした企画が各ブースで用意されていた。

2025年に放送予定のアニメ「Summer Pocket」は、コスプレイヤーとともにPR。

Yostarは、新作ゲーム「ソラステラ」をアピール。コスプレイヤーだけでなくも、ゲームに登場する自動車を持ち込んでいた。

コミケ期間中、会場で同人誌の委託販売受付を行うメロンブックス。冬のコミケを暖かく乗り切るべく、インスタントカイロを無料で配布していた。

クーポンつきのカイロなので、コミケ後も使えるありがたいアイテムだ。

映画「シン・エヴァンゲリオン」に登場した「第3村」のモデルとなった天竜二俣駅への観光を誘致する天竜浜名湖鉄道も出展。サブカルチャーとコラボレーションするさまざまな企業も出展していた。

「ボートレース多摩川」は、ボートレースのVR体験で出展。リアルなグラフィックと音響が来場者を盛り上げる!

今やコスプレイヤーにとってなくてはならないレタッチ処理。それをより手軽に、高精度に可能とするAIレタッチサービス「EYOTO」。このようにコミケ文化と親和性の高い、新たなテクノロジーの見本市という側面もあるのが企業ブースの特徴だ。

エナジードリンク「HYPER ZONe ENERGY」は、来場者にサンプルを無料配布。とにかく気力と体力勝負のコミックマーケットということで、非常に心強いパートナーとなったことだろう。

Vtuberアプリ「IRIAM」は、「糖分、小銭を充電」をテーマに、無料で楽しめるお菓子キャッチャーのほか、両替機、モバイル端末の充電器などを用意。来場者をサポートした。

「学園アイドルマスター」ブースでは、大画面でアイドルたちのコンサートが上映された。さながらブース周辺はミニライブ状態に。
かくしてさまざまなブースが出展し、日本のサブカルチャーの見本市というべき盛り上がりを見せた「コミックマーケット105」は、無事閉幕を迎えた。

2日終了の瞬間。
次回のコミックマーケットは、有明ビッグサイトで2025年8月16日(土)、17日(日)に開催予定。2025年はコミックマーケット50周年イヤーであり、メモリアルな1年になるのではないだろうか。
(取材・文・撮影/クンダリーニ林田)






