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延べ30万人が集結! 50周年を盛り上げる企画満載の「コミックマーケット107」レポート

2025年12月30日(火)、31日(水)の2日間にわたり、日本最大級の同人誌即売会「コミックマーケット107」が、東京・有明ビッグサイトで開催された。


夏冬の恒例イベントとして、国内外のサブカルチャーが一堂に会する「コミックマーケット」。今回の来場者は、公式発表によると30日、31日ともに各15万人、延べ30万人とのこと。2024年末開催の「コミックマーケット105」と同規模の来場者が、年末のビッグサイトに集った。

1975年に第1回を開催したコミックマーケットは、2025年で50周年。前回の「コミックマーケット106」から今夏開催予定の「コミックマーケット108」までを「50周年イヤー」と位置づけ、さまざまな施策を実施している。

今回は、50周年公式グッズの販売や50周年記念寄せ書きコーナー、スタンプラリー、お祝いメッセージ公開といった、メモリアルな企画が多数用意されていた。

■今回の注目ジャンルは「ウマ娘」!

今回は、昨夏開催の「コミックマーケット106」から引き続き、東地区大規模改修工事のため、東1~3ホールは閉鎖。東4~8ホール、西1~2ホール、南1~2ホールがサークル用フロアとして使用された。

今回の人気ジャンルは、なんといっても東7~8ホールに配置された「ウマ娘」だろう。先日最終回を迎えた「シンデレラグレイ」の熱気も冷めやらぬ中、各サークルでは同作で主人公を務めたオグリキャップをはじめ、思い思いの推しウマ娘を描く同人誌、グッズを多数頒布。それを求めるファンで、ホールはごった返していた。

また、2025年は「チョコミント、よりもあ・な・た」のフレーズが日本中を席巻した、「ラブライブ!」シリーズや、シリーズ最新作「学園アイドルマスター」をはじめとする「アイドルマスター」シリーズが人気を集めていた印象だ。

いずれもアニメ、ゲーム、イベントなど多角的な展開が特徴のコンテンツということで、昨今のトレンドがうかがえる。

そのいっぽうで、文芸、評論、旅行、グルメ、歴史などを扱うサークルも盛況! 自分の好きなものを表現したい、というコミックマーケットならではの、バラエティーに富んだサークル群が会場を大いに盛り上げた。

■今年も大盛況の企業ブース

西3、4ホールおよび南3、4ホールでは、さまざまな企業がブース出展。コミケ限定グッズの販売のほか、サンプルの配布、公式コスプレイヤーによる撮影会など、趣向を凝らした企画が各ブースで用意されていた。

今後放送、配信、リリースが予定されているアニメや出版社、ゲームメーカーなどが多数出展していた。

人気アニメ「シンフォギア」と「プリンセッションオーケストラ」合同ブースでは、DJが登場し、劇中の楽曲や主題歌をプレイ! にわかにコミケ会場がアニクラと化した!

コミケの花形ともいえる華麗なコスプレイヤーさんも、あちらこちらで見かけた。特に美少女キャラが多数登場するスマートフォン向けゲームを扱うブースでは、複数のコスプレイヤーさんが登場し、多くのカメラマンたちが足を止めていた。

昨今のトレンドを受けて、VTuberを前面に押し出す企業も。サンリオ、ホロライブ、あおぎり高校といった人気企業は、Vtuberたちのステージを展開。

変わり種としては、IRIAMが合計200kcal分のお菓子などを配布。リアルタイムで、コミケ来場者に補給したカロリーが表示されていた。

もはや常連ともいえる愛知県は知多半島のご当地コンテンツ「知多娘。」の皆さん。今回も、声優を務める皆さんが来場し、周囲に元気を振りまいていた。

スポーツ新聞社も参戦!

スポーツ報知は、「ゾンビランドサガ」の号外を無料配布。グッズ販売も行った。

今回初参戦というスポニチは、「東方」シリーズとコラボ。オリジナルグッズを販売。

オタク業界に進出する新規サービスのPRの場としても、重要な存在であるコミックマーケット。というわけで、今回も興味深いブースが登場。

「カドラバ」は、大会に参加したプレイヤーのデッキを瞬時に表示。その合計価格を算出してくれるというサービス。また、手持ちのカードもAIを利用して、市場価格を教えてくれるということで、TCGプレイヤーにはうれしいのではないだろうか?

アダルティな動画サービス「FANZA」も、今回がコミケ初参加。

豪華なプレゼント配布や、理想のFANZAルームを展示。大勢の紳士たちにPRしていた。

カーテン魂は、推しキャラのカーテンを窓一面に展開できるカーテンを販売。

家庭用ミシンで知られるブラザー工業も出展。コスプレ衣装製作でお世話になっている方も多いのでは?

日本郵便は、アニメコラボ切手や年賀状はがきを販売するほか、配達用ドローンを展示。

うーん、飛行メカでの配達なんて完全にSFの世界だなあ……。

環境省は、リチウムイオン電池に関する注意喚起を二次元キャラで展開していた。

誰でも気軽に女装・変身体験ができるスタジオ「cotton」ブースでは、実際に女装メイク体験ができた。女装に興味はあるけど……という紳士諸氏が、続々と美しく変身していた。

例年以上に多彩な企業が参加し、お祭りムードを盛り上げていた「コミックマーケット107」企業エリア。サブカルチャーの懐の深さ、さまざまな企業との親和性の高さが浮き彫りとなった、日本を象徴する光景がそこかしこで見受けられたのが印象的だった。

次回の「コミックマーケット108」は、有明ビッグサイトで8月15日(土)、16日(日)に開催予定。

(取材・文・撮影/クンダリーニ林田)

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