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「演劇って難しくないよ」演劇集団Fla9sが挑む、6人だけの舞台『借りたら返す』

「デートコースに演劇を」をコンセプトに活動する演劇集団Fla9s。第4回公演『借りたら返す』を控える6人のメンバーに、作品の魅力から「演劇をもっと身近に」というFla9sの思いまで、たっぷりお話を伺いました!


――そもそも、演劇集団Fla9sはどんな演劇集団なんでしょう?

森川勝太さん(以下:森川):僕たちは『デートコースに演劇を』というコンセプトで活動してます。演劇を観ることが『非日常すぎてハードルが高い』と思っている方もいると思うので、友達と遊びに行くときに映画を観たり、テーマパークに行ったりするのと同じように、『今日、芝居でも見てみない?』っていう感じで。日常に非日常があるようなものを添えられたらいいなと思って。

――立ち上げからどれぐらいになるんですか?

森川:7年目?

田上タイキさん(以下:田上):そうですね。2019年ぐらいから。最初は森川と花渕と田上で3人でやってたんですけど、そこから船田と浅田と佐藤が加入して6人になりました。

――今稽古真っ最中かと思うんですが、今回の公演『借りたら返す』はどんな内容ですか?

森川:今回はですね、とある街のレンタルリース屋さんなんですけど、そこで起こるくだらない一日っていう。何も起こりそうにないけど、なんか起こってるという、本当にくだらない日常の、ちょっとした会話のすれ違いだったりなんだったりっていう、非常にヒューマンな感じのドラマですね。

――前回が結構バイオレンスな内容でしたけど、今回はガラッと雰囲気が変わりますね。

森川:そうですね。前回はヤクザの設定で、解散したいヤクザの組の一日っていうのをやってたんですけど、今回は劇団カクスコさん(※)っていう、僕らも演劇をやっていく上では外せないぐらい憧れのある劇団さんがあって、そちらの作品を題材にさせていただきました。

(※)2002年、惜しまれながら解散した6人組演劇ユニット

――稽古は大変ですか?

田上:結構大変な難題ですね。

カクスコさんの持ち味って日常会話なんですよ。普通の会話なのにちょっと面白くなっていって、前に喋っていたことが後々フックになったり、テンポもすごく良くて。普通のお芝居だとセリフセリフしているものも多いんですけど、なんてことない会話の中から急に話が発展していくので、そこが結構難しいですね。

――作品は現代に合わせてアレンジも?

森川:アレンジは、その時代考証もあるんで。2002年で、これが解散公演だったんです、カクスコさんの。

それが20数年前だから、もちろんスマホとか、単純に当時はなかったそういう要素とかも入れつつです。

あとはデートコースに演劇をで、普段生きてる人たちが見ても共感できるような、今で捉えたいなというのもあるので、ちょっと言葉遣いとか、なるべく演劇用語みたいな感じのものは砕いて。

あとはとにかく短く、ですね。

たっぷりやって押し付けて終わるというより、その後のデートの時間を大事にしてほしいなと。余韻があるうちにご飯を食べに行って、このお芝居の話をしてもらいたいですね。

――『借りたら返す』というタイトルには、どんな意味が?

森川:これはちょっと見てのお楽しみですね。

ネタバレしてもいいけどね。なんかまあ結局はヒューマンドラマだから、そういう人の色んな思いとかも踏まえて、そういったことがかかってます。

レンタルリース屋さんで『借りたら返す』で、人の思いがどうこう動いていくっていうようなことになっていきます。

――森川さんは演出だけでなく出演も?

森川:出ます。結構ガッツリ。

原作の中村育二さんも、自分で書いて演出して、自分でギターを弾いて、6人の中の一人なんですよ。演出家というより俳優さんなので、そこも今回の面白いところかなと思います。

――今回の舞台は、どんな人に観てほしいですか?

森川:(ストーリーの中に)共感できるワードがこの6人の中に個々結構あるんですよ。

もちろん『借りたら返す』っていうこのテーマもそうなんですけど、あとはセリフの中でもちょこちょこあったり。「思い通りにはいかないんだよ、世の中」とか、「やることやってなきゃ進まないんだよ」とか。

そういったこと、普通に働いていると感じるようなこととか、普通に過ごしていると起きるような会話とか、ちょっとしたストレスだったり、喜びだったりとかが結構散りばめられてるので、本当に今生きてる人に観てもらいたいですね。

目標があって、それに向かってどうこうじゃなくても、今隣にいる誰かと幸せに過ごしている人でもいいし、新しく社会人になって、改めて学生とは違う社会人の中のルールを覚えて、いろいろ世の中を知っていくっていうところにストレスを感じる人もいるだろうし。

そういう人たちが見ても、ああ、なるほどねって思ってもらえる部分があるかなって思いますね。

――最後に、これから観る方へメッセージをお願いします!

森川:もちろん、見ていただく上では時間もお金もいただくわけだから、作る側としての責任はしっかり全うしたいと思っています。

でも、それを見てほしいわけじゃないので、本当にお話を楽しんで観ていただけたらなと思います。

演劇って難しくないよ、っていうのを感じてもらえたら嬉しいです。

6人で一生懸命作っていますので、ぜひ気軽に観に来てください!


■演劇集団Fla9s

森川勝太・田上タイキ・花渕まさひろ・朝田将史・佐藤響・船田郁弥から成る演劇集団。

モットーは「デートコースに演劇を」

■第4弾 『借りたら返す!』


作:中村育二 
脚色・演出:森川勝太
日程:2026年9月30日(水)~10月4日(日)
会場:シアター711
主催:演劇集団Fla9s

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