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「若手も育ってようやく世代闘争って言われるようになったのかな(笑)」東京女子プロレス:山下実優選手インタビュー!

東京女子プロレス最強を決めるシングルトーナメント「第9回東京プリンセスカップ」が真夏に熱く開催中!準決勝直前の山下選手にお話をお聞きしました! 


渡辺未詩(わたなべ・みう)選手との準決勝です。彼女の勢いは間近で感じてらっしゃると思います。

山下)普段いっしょにジムに行ってますから接する時間も長いんですよね。以前からパワーがあるなって思ってたんですけど、試合でもちゃんと出せるようになってきたなって感じます。その部分で「勢いがある」って皆さんに思ってもらえるようになったんだと思います。

反面、一緒にいる時間が長いと『ここ弱ってるな、ダメージあるな』って見えたりしますか?

山下)それが渡辺は全然元気なんですよ(笑)痛める前に、気になった時点で都度ケアしなよってことは普段から言ってますから。特に持ち上げるタイプの技が多いので故障もしやすいと思うんですよね。ガンガン重いのやってますし。

元気な上に重いのガンガン(笑)

山下)反対に私の方は軽めのものを多くやるようにしてます。最初は『負けるか!』って思って重いのもやってましたけど、渡辺は私のMAXよりも全然重いのやってますから『あ、いいわ。私は無理無理』って。すぐそばで強さの根源を見てますよ(笑)

反対側のブロックでは鈴芽(すずめ)選手が辰巳リカ選手を丸め込みでありながらも下し、両ブロックとも旗揚げ組※vs若手の構図になりました。我々世代には「世代闘争」というフレーズがぐっとくるわけですが受けて立つ側としてはいかがですか?(※山下実優、坂崎ユカ、中島翔子、辰巳リカ選手を指しております)

山下)ようやく「世代闘争」って言われるようになったのかなって思いますね。でもそうなったから余計に自分が高い壁であり、強くあり続けないといけないと思います。若手が育つのは団体として嬉しいことでもありますし、団体の未来が広がっていくのを応援してくれる皆さんに楽しんでもらえたらいいなと思います。

渡辺選手は「私達の世代が先輩を超える夏にしたい」とおっしゃってました。

山下)若手の意識が変わって来たなっていうのをみんなから感じますね。坂崎ユカ、中島翔子、伊藤麻希、そして私が海外に行ったりで、カードに穴が空くのが多くなって。メインに抜擢されたりとか結果的にそれが意識改革になってるんじゃないでしょうか。少し前までは心配してましたけどここ2、3年でみんな変わりましたね

渡辺選手は強引な技・力技、とかく「フルパワー」の印象です。

山下)パワーを感じる技って流れも変わるし、お客さんの空気が変わるし、勝機が生まれます。ここでコレやってみようってアイデアも生まれます。私は割とそうなので。渡辺もお客さんの空気を敏感に感じ取れるようなってるかもしれません。

成長著しい渡辺選手に対して試合展開をシミュレーションされたりしますか?

山下)私、作戦は立てたりしないんですけど、人の試合見てて『私ならこうするな』『ここで倒すな』ってシチュエーションによって研究しますね。『あ、こういう返し方するんだ~』って発見もありますし。プロレスって正解がないですから、以前は他の選手の試合は見ずにキックボクシングとか総合格闘技とか見たりしてたんです(笑)

その昔シュートボクシングにも参戦されましたもんね。

山下)また出てみたいですね~。いや、急に出てもやられちゃうかな(笑)私もともと極真出身ですから、ハイキック狙いたいならローキックで下を意識をさせたり、前蹴りでかがませたりしてハイキック狙うとか、決め技までの組み立てっていうのは教えてとして私の中にありますよね。長野じゅりあとのシングルなんかまさにそのやり方でしたし。男性レスラーと戦う時は特に意識しますね。根本的な力勝負だと負けちゃうので、例えばローキックでダメージ蓄積させて踏ん張れなくしてから投げるとか。

確かに技・攻撃にストーリーを感じると一発でやっつけるよりも説得力が出ます。では最後に試合に向けた意気込みをお願いします!

山下)渡辺は特にパワーで押してくると思うので、序盤からダメージを蓄積させて仕留めます(ニヤリ)。両ブロックお互いに若手を仕留めて決勝は坂崎と立ちます!

<山下実優>

MIYU YAMASHITA

17歳の時に福岡から上京してデビューした数少ない旗揚げメンバーで東京女子プロレスの絶対的エース。昨年はプリンセス・オブ・プリンセス王者として東京女子プロレスを内外に知らしめた。悲願の3・19両国国技館大会のメインイベントで中島翔子を相手にタイトルを懸けて対戦するも惜敗。

Twitter

@miyu_tjp

<大会情報>

【名称】東京プリンセスカップ

【日時】2022年8月13日(土) 開場10:30 開始11:30

【会場】東京・後楽園ホール

◆対戦カード

○トーナメント準決勝

坂崎ユカ vs 鈴芽

○トーナメント準決勝

山下実優 vs 渡辺未詩

○原宿ぽむ vs マックス・ジ・インペイラー

○遠藤有栖 vs 駿河メイ

○赤井沙希&荒井優希&宮本もか vs 上福ゆき&桐生真弥&猫はるな

○3WAYマッチ

辰巳リカ vs 瑞希 vs ハイパーミサヲ

○乃蒼ヒカリ&角田奈穂 vs 愛野ユキ&らく

○中島翔子 vs 鳥喰かや

※今大会に所属全選手&レギュラー参戦選手が出場するとは限りません。ご了承下さい。


■取材を終えて

「若手の成長が嬉しい」と言いつつも「まだまだ私には遠いよ」と言わんばかりに笑みをこぼす山下選手、さあかかってこいという余裕を感じました。完膚なきまでにやっつけるのかまさかの世代交代を許すのか、ぜひ会場で!

今日もプロレス最高っ!

聞き手:スレンダー川口

https://twitter.com/slender_kg

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