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【TJPW】「試合中ピンチの時に、挿入歌を頭の中で鳴らすんです!」東女特撮部x鈴村展弘監督、特撮愛がほとばしる20,000字ロングインタビュー【後編】

3.29TJPW両国大会『GRAND PRINCESS ’26』にはニンジャレッド&ゲキレッド&ゴーオンレッドがやってくる!ならば数々の特撮作品を手掛けられた鈴村監督にぜひ“東女特撮部”の特撮愛をぶつけていただこうと思い、対談していただきました!

企画・文:スレンダー川口

https://x.com/slender_kg

インタビュー前編はこちら!

https://creators.ticketpay.jp/archives/4156

愛野)両国大会以外でもこの三人で組むこともあるんです。そういう時ちょっとピンチになっても、自分たちが三人組の戦隊ヒーローみたいな気持ちになって、「行け、ハル!」とか「中島さん任せた!」「よし、行くぞ!」みたいな感じでやってる時、めっちゃ楽しいです!

鈴村)あ~、なるほど。戦隊みたいですね。ほんとに色とかで呼べばね。

中島)色で呼び始めますか。

風城)あ、赤が二人います。

愛野)確かにいるね。じゃあ赤1号2号とかにしますか。

鈴村)なんか赤2号とか合成着色料みたいな呼び方ですね(笑)昭和のスーパー戦隊はさっきまで役名で呼んでたのに、変身したら突然「レッド!」とか呼んだりするのが面白いですよね。

愛野)でも憧れますね。

鈴村)そこまで特撮ヒーロー作品にいい意味で影響を受け、時に鼓舞され、プロレス技に取り入れたりとか、プロレス界ではそこまでの人ってなかなかいないんじゃないですか? 

中島)でも結構みんな好きなので、特撮からヒントを得て技名に加える方はいるかもしれません。声高に叫ぶ方も最近は結構いるような気がします。やっぱりこの発声って大事だと思うんです。

愛野)技名言いたい!威力が増す気がしています 。

鈴村)威力が増す!なるほど。そう言っていただけると、劇中で技を言う意味があるなって思います。「なんで必殺技を叫ぶの?言わなくてもいいじゃん」とかツッコまれたりする事もあるんですけど、これからは「技名言うと威力が増すんだよ!」って言える理屈ができました。あれ?大丈夫ですか、こんな話ばっかりで?

ーー全然大丈夫です!特撮愛を存分にお出しください。むしろこんなに口を挟まない対談は初めてです(笑)

鈴村)そうなんですか?あ、そう言えば声優の稲田徹さんも試合してましたよね。稲田さんもプロレス好きですからね。

愛野)ほとんどの会場にいますね。

鈴村)僕が出会ったのはビーファイターカブトっていう、戦隊だとカーレンジャーの時ですね。あの時に稲田さんが敵の悪いビーファイターみたいなビークラッシャーというのが出てくるんですが、そのリーダーのデスコーピオンの声を演られたんですが、当時の稲田さんの印象は今とは全然違ったんです。今はそれこそプロレスラーのような体型で豪快な方ですが、その頃は体型もスリムでどちらかというと大人しめな感じの印象で「あの、良かったらもう1回アフレコやらせてもらっていいですか?」みたいな感じで、今のガッチリした稲田さんとは全く違いました。人に歴史ありですね。

中島)ビーファイターの声優やってた話は稲田さんからもよく聞きます。それこそ私、仮面ライダーが無かった時代の子どもなんです。やっぱ女の子なのでビーファイターよりも、ビーロボカブタックとかが好きだったんですよ。可愛かったので。

鈴村)カブタック!可愛いですよね。可愛いだけじゃなくて変形してかっこよくなるとか。今実写でああいう番組ないですよね。

中島)またやって欲しいです。いつもジムに行く時はビーロボカブタックのTシャツを着てます。真っ赤なやつを。

鈴村)中国で去年かな、もの凄くカブタックが流行ったっていうのは聞きました。中国でプラモデルも出てましたよね。

中島)そうなんです!あれ今すごい値段上がって高くて。去年メタルヒーローシリーズの周年展みたいなのを中野でやっていたので、結構買っちゃいました。

鈴村)さっきも話しましたが、あの枠はデルフィンさんとかサスケさんが出たりとか、結構プロレスラーの方が出られてたんですよね。それこそブルースワットも同じ流れの枠です。番組制作者側にプロレスに興味ある人もいたりするので、出て頂けると現場的にも作品的に良い相乗効果が出るのではと。仮面ライダークウガではAKIRA(野上彰)さんに出演して頂きました。サイの怪人なんですけど、怪人に変身するよりしない方が強そうなんですよ。いや、強いんですよ(笑)。オダジョーと肉弾戦やるんですが本気でヘッドロックをしてもはや芝居ではなく試合なんじゃないかと。「ちょっと野上さん!?」「いや、ごめんなさい!力入っちゃって!」と。

中島)うちの会社の系列のDDTプロレスに中村圭吾っていう若手のレスラーがいるんですけど、ドンブラザーズで敵に変身する役をやって、早々に怪人になってしまったんです。

愛野)羨ましかったな~。

鈴村)そうなんですね。でも普通はそうなんですよ。設定的にも怪人になった方が強くなるんですから。見た目だって人がキャラクターを着るわけで、人間態よりも怪人態が大きくなって強そうに見えるのは当たり前。だけどAKIRAさんなんかは怪人になってむしろ細くなったんじゃないかって感じだったんです。しかし皆さんが作品を好きでいてくれて熱く語っていただけるとね、なんか、こちらも作った甲斐があったというか。嬉しいです。

中島)憧れもめちゃくちゃあるので、なんだろう、やっぱりヒーローの動きってもの凄くカッコイイ。立ち姿とか腰の角度とか。例えばRXのこう身体の前で腕を回す動きとか、足の立ち幅は空手からだよとか教えてもらって。あんな風になりたいんです。

鈴村)やっぱりスーパー戦隊も仮面ライダーも毎年やったりするじゃないですか。前作と同じようにならないよう毎年テーマを変えたりしますね。例えばゲキレンジャーなんかは香港アクション、ジャッキー・チェンじゃないですけど、カンフーを取り入れてアクションの色を変えたりしてます。デザイン的にベルトをつけなかったのもブルース・リーの死亡遊戯のトラックスーツのイメージだったりとか。 

愛野)見てて超楽しいです。最近また見直してるんです。いやー、今見るとより面白いなと思ってます。プロレスラーになってから更に見ごたえがある。

鈴村)カンフーアクション、面白いですよね。でもそれは毎年アクションの色が変わっているからだと思います。デカレンジャーだと刑事ものからインスパイアを受けているので、アクションで銃を使ってたりしてます。

中島)この角度(左横にぎゅーん)、すごい大好きです。

鈴村)横跳びで銃を撃ちますよね。ロボまで横飛びで撃ってましたけど(笑)

愛野)ゲキレンジャーはアクション最高ですよね。なんかもうずっと見てられます。子どもの時の一番古い記憶ってデカレンジャーなんですけど、オタクとして凄くハマったのはゲキレンジャーだったんです。ゲキレッドと敵幹部のメレ様とリオ様の対比じゃないですけど、敵幹部をすごい好きになったのは、もうメレ様なんですよ。超好きです。だからこそ対するレッドがあのゲキレッドで良かったなって。めちゃめちゃおかしいじゃないですか(笑)

鈴村)ちょっと様子がおかしいですもんね。喋り方とか。謎の言語?(笑)

愛野)それがだんだんとこう噛み合っていくっていうか、それがすごい面白かった!

鈴村)でも難しいんですよね。こういうのは。子どもがああいうゲキレッドに憧れるのか、あの真似をしてニキニキだワキワキとか馴染めるのかな?とか。普通に考えたらリオ様の方がカッコイイじゃないですか。それもただの悪ではなく、たまに敵に塩を送るとかしてゲキレンジャー達を助けたり、でも、ああいうカッコいい敵方ってちょっとズルいですよね(笑)

愛野)ズルいです(笑)そのジャンのニキニキだとか意味わかんないじゃないですか。意味わかんないんですけど、プラスのパワー、ポジティブなパワーって必要なんだなってめっちゃ感じます。自分がプロレスラーとして戦っている中でも、道理なんて何でもいいけど、ポジティブなパワーって持ち続けないといけないなって思います。

鈴村)プロレスの世界でもポジティブにすると力が出るっていうのは、特撮ヒーローの世界に通じるものがありますね。やっぱり気持ち的に負けたと思ったら負けちゃう、みたいなところってありますもんね。精神論じゃないですけど。スーパー戦隊はプロレスをやられてる皆さんに凄くリンクしてるかもしれないですね。この精神力で立ち上がるみたいなところ。

ーー風城選手、ずっと先輩の話にうんうんとなってます。

中島)すみません、ほんと喋り過ぎちゃう。ハルはゴーオンジャー生まれドンブラ育ちなんです。

鈴村)ドンブラザーズと前作のゼンカイジャーの2年は従来の戦隊と少し違って変化球というか。元々戦隊のレッドってちょっと変わり者?が多いですが、ドンモモタロウは群を抜きますよね。ポジティブだけど普通の人間社会からは浮いているというか、それこそスーパー戦隊のレッドだから良いですけど、友達にいたらちょっと嫌かも?(笑)

風城)ちょっと嫌ですね(笑)私は全部が後追いなんです。リアタイも子どもの頃だからほとんど記憶がない中、ドンブラザーズがリアタイ再開だったんです。なんかめっちゃハッピーだったじゃないですか、最初のほう。全部新鮮だったっていうか、それこそ初男性ピンク、すっごい伸びてたりすっごい縮まったり。テレビでああなってたからこそ、Gロッソとか行った時がまた凄く面白かったし、お話的に、最終的には結構シリアスになって、それが今までとだいぶ違ったからこそ凄い引き込まれた。リアタイ再開にはとても良い作品でした。

鈴村)ドンブラに前作のゼンカイザーが黒くなって続投して出てくるじゃないですか。『え、なんで?』とか思ったりしませんでした?

風城)いや、オタク的には、そこにいてくれるのが嬉しいです。その流れで、ブンブンジャーが終わった後のゴジュウジャーの第1話で、範動大也をやった俳優さんが出た時も「へ?」ってなったんです。でもそこに前の俳優さんがいらっしゃるのは、ビックリするからちょっと嬉しい。

鈴村)なるほど。サプライズ的で嬉しいんですね。

風城)すみません、ゼンカイジャーまだ全部見てないんですけどもうひとつ。五色田介人がドンブラザーズでは喫茶店のマスターとして出てるのを知ってから、戻ってゼンカイジャーを見たんです。1話だけ見たらもう温度が違い過ぎて(笑)

鈴村)謝らなくてもいいんです(笑)そうですね。世界観が全く違いますもんね。

風城)どっちから入っても、どっちも見ようって思う感じになるので良かった。

鈴村)何気にゼンカイとドンブラから入るっていうのは凄いタイミングなんですよね。かなり異色ですし。その背景にはその前作のキラメイジャーがコロナのあおりをもろに喰らった事も少なからず影響があって。コロナのお陰?とまでは言いませんが、その翌年の45周年にゼンカイジャーの際にコロナでロケ等に行きづらくなったのが、ライブ合成という技術の進歩に繋がって例えば敵のトジテンドの基地等はライブ合成でクロマキー撮影をスタジオで出来たりするので、あんなに広い部屋でもロケに出なくて良いという技術的な進化が凄くあったんですよ。

中島)我々三人で一番ショーに通ったのはキングオージャーです。

鈴村)そういう意味ではキングオージャーはスーパー戦隊の中で凄く新しいことを、CGも含めてやったと思います。ライブ合成だけでなくLED撮影も導入されましたね。あれは本当に天気に左右されずスタジオで出来るので良いですよね。もちろんあれはあれで別の苦労が沢山あります。背景との馴染ませとか。

中島)世界観をここまで大きくできるんだ!って凄く感じました。

鈴村)そうですよね。世界観的には大きいですよね。いつもの岩船山じゃないんだ!みたいな(笑)ハリウッド映画のような宮殿とか出てきたりするから驚きますよね。

中島)凄くびっくりして。なんか全部緑色の背景の部屋があって、そこで撮影したんだよと聞いた時は「ええ!?そうなんだ!」って。座ってる椅子もCGだったり。

鈴村)全てがCGではなく、実際の椅子があったりもします。映像作りするときに実際にあった方がいいのか、CGで作った方がいいのか、その辺りのジャッジをして画作りをしていきます。でも全部CGだと展示イベントが寂しいですよね(笑)お客さんは撮影で使った展示物を色々見たいですしね。まさしく全スーパー戦隊展なんかは、50年の歴史をいろんなものを揃えて展示したんです。 

風城)うん、あると嬉しいです。めちゃテンション上がります。

鈴村)全スーパー戦隊展は関智一さんが応援隊長として頑張ってくれたんですよね。肩書きだけではなく実際に展示の準備やバラしもやってくれてました。それが東京だけではなく他の地方にも行ってくれるんですよ。めちゃくちゃお忙しいはずなのに。それぐらいの熱量が関さんにはある。関さんもいわば皆さんと同じで子どものころからの特撮ヒーロー好きで、昔からポジティブで熱く理屈じゃないところが特撮ヒーローにはあるので、未だに好きだっていう。だから全スーパー戦隊の応援隊長をやられたんだと思います。

中島)確かにそこがあるから、世代は別だけど、戦隊ヒーローっていう括りだけでこんなに楽しくなれる。勧められたものとかまだ見たことなかったら見てみようってなる。

鈴村)戦隊って、中島さんがさっきおっしゃってて面白いなと思ったのは、ゴーオンジャーで生まれましたとか、ジェットマンで生まれましたとか、戦隊がずっとあったからこそ、年表じゃないですけど、いついつ生まれた、その時何があったとか、そういう振り返りができるのが面白いなと思いましたね。 

中島)それこそ年表をスーパー戦隊展で見て「ここで“たまごっち”なんだ!」とか(笑)ドラマも時代背景の影響を受け、フラッシュマンが最終的に地球に残れなくて帰んなきゃいけなかったのも、時代の裏背景があるって聞いたので結構奥が深いなと。

鈴村)そうですね。やっぱりその時代時代に合わせて作っていくような、変な言い方ですけど、ただ作ってるんではなくて、その時代に何が流行ってるかとか、こういう時代背景を受けてとか、毎年そういうテーマを考えたりしてるんですよね。アクションだけじゃなくて、何のテーマを反映してるのかが面白かったりするんですよね。 

風城)この前の20周年のファイズでガラケーだったのにスマホになってて『ああ、時代だ』って思っちゃった(笑)

鈴村)確かにガラケーの方が変身アイテムとしては向いてるんですよね。パシャって開くアクションとか。それと子どもが親の携帯を触りたい、遊びたいっていう時代で。勝手に触っちゃダメって言われたりする中「子どもが触っても親に怒られない携帯」という意味でも変身アイテムとして携帯は凄く良かったんですよね。 

中島)ゲキレンジャーの拳でこうやってバチンとやるやつ、これも凄く好きで。カクレンジャーは印籠なんでちょっと水戸黄門みたいな感じなんですけどね。うちには二台あるんです。20周年に出た時と30周年に出たときに。

風城)そうだ。周年に作るとその度に増えてくんです。

中島)役者さんの声が再収録されてるのが30周年バージョンで、変身音とかタッチ機器の音とかメインなのが20周年バージョン。放送当時、友達は持ってたんですけど、私はあんまりおもちゃを買ってもらえる家ではなかったので、今になって爆買いです(笑)

風城)でも結局当時品が欲しくなって漁って買うんですよ。

中島)当時品すごいよね。ドロンチェンジャーなんかはそんなに高くはなってないんですけど。パッケージにやっぱりサスケの写真が載ってたりするのでパッケージも欲しいんです。なるべく日焼けしないように保管します。

愛野)パッケージをダンボールに入れたままにしてね。だから私たち結構後輩に迷惑をかけてて、すごい大事にしてるからそれぞれケースを持ってきたりとか、この袋にまとめといてって言ったり。入場が終わったら入場で使ったものをセコンドがリングサイドに受け取りに来てくれるんですけど、試合直前なのに「この袋に入れといて。これとこれ無くさないでね。絶対」ってお願いしてます。

鈴村)後輩さん達はめんどくさいな~って思いながら梱包してくれるんですね(笑)傷つけたり、どこかの部品とか無くそうもんなら「あれ、どうしよう!パーツがない!(汗)」ってめちゃくちゃ慌てますよね。きっと皆さん先輩たちは烈火のごとく怒るでしょうから。でもアイテムを持って行くことでやっぱりテンションとかは全然違うものですか?

中島)テンションはもちろん上がります。けど緊張もしてしまう。なんか恐れ多さとか、『しっかりと入場しなきゃ、今日は下手な試合できない』というプレッシャーが。

愛野)中島さん、入場で緊張してますよね。私も『これを背負っていくんだから』みたいな気持ちに勝手になっちゃう。

鈴村)多分、ヒーロー側は背負わせてる気はないとは思いますけど(笑)

風城)結構、おもちゃを定期的に買うじゃないですか。でも買っても持ってこれないじゃないですか、普段集まる時でも。なかなかおもちゃを持ってくるのって大変だし。大きいし重いし。だから試合で使うって時に、ここぞとばかり買ったおもちゃを共有したいっていうか。このアイテムはここが凄くて、みたいな共有。

鈴村)あ、そこをみんなに説明したいんですね。

風城)このボタンの数は、実はこことここを押すとBGMと音声が重なって一緒に流れてめちゃくちゃイイ感じになるんですよ!みたいなのを共有しに行ってるみたいな。

愛野)私たち、一旦試合前にやってます。見せびらかしていっぱい音を鳴らしまくってます。控室だと結構うるさいんですよ。周りの人が「ねえ、何してるの?」って(笑) 

風城)持ってたらすぐ話したくなっちゃうんですよね。今すぐにでも。

鈴村)試合が終わってからじゃないんですね(笑)ちなみに、プライベートで三人は会ったりしないんですか?そういうおもちゃ会みたいなことをするとか。

愛野)おもちゃは試合の時以外できるだけ家から持ち出したくない(笑)持ってくにしてもダンボール箱で持ってかなきゃいけないんで、タクシーで行きます。

風城)私が持ってるダブルのドライバー、最近のバージョン2.0はアタッシュケースを作って下さってるので、今はダブルドライバーとロストドライバーとT2メモリの3つ、アタッシュケースで運んでます。

鈴村)なんかメインが試合なのか、おもちゃを持って行くことなのかわからなくなってきますね(笑)それに持ち歩くの大変でしょう。アタッシュケースだって傷ついちゃったら嫌ですもんね。

風城)すごい頑丈だから中身は傷つかないと思って運んでます。

愛野)むしろ集中力が高まります。傷つけないように運んでますから。

鈴村)自分は傷つくのに(笑)

愛野)自分は大丈夫なんです。壊れないと思ってます。でもおもちゃは壊れちゃうかもしれないから(笑)

ーー今回、3.29両国大会にはヒーローがやってくることに注目されがちですが、対戦相手はアジャコング&マックス・ジ・インペイラー&原宿ぽむ という強敵です。

鈴村)まさに三人の戦隊が怪人たちと戦うみたいな感じですけど、いかがですか?

中島)このシチュエーションにも、対戦させていただく相手にも凄くテンションが上がってます。実は私、アジャコングさんが大好きなんです。

鈴村)よくよく考えると“アジャコング”って名前もちょっと怪人っぽいですね(笑)

中島)大尊敬してる先輩ですし、やっぱり女子プロレス全盛期を闘い抜いた選手なので、平成のレスラーしか平成の戦い方しか知らない私たちよりも凄くスケールが大きい。お客さんのテンションの上がり方も違うし、1枚も2枚も何枚も大きい選手だなって思います。こんな大舞台で大好きなヒーローが来てくれる。しかも対戦相手にアジャさんがいる、身体の大きなマックスもいて、ぽむもいる。 こんな素晴らしいことはないぞと。なんか今から凄く緊張と楽しみとでワクワクしてます。

鈴村)好きだとしても尊敬していても、昭和のプロレスをやってきた人だから時代的にも凄いじゃないですか。怖さとかは無いですか? 

中島)愛野の地元で「がいせん桜プロレス」っていうのがあって、桜並木が凄く綺麗な場所にリングを設置するんです。岡山県の新庄村のその名も「がいせん桜通り」に。そこで村の人たちが集まってプロレスを見に来るお祭りみたいな。私、そこで彼女と一緒に組んで、アジャさんと試合させていただいたんですけど、そこでちょっと事件がありまして(笑)

鈴村)お、何ですか?

中島)客席からアジャさんを本名で呼ばれた方がいらっしゃって、アジャさんが凄くお怒りになられました。そのまま私達がリング外にグワッと放り出されまして、アジャさんがリングの外で大暴れしたんです。

鈴村)怪獣じゃないですか!

中島)その時にお客さんが信じられない速度でわーって逃げていったその光景が忘れられなくて!町に怪人が現れた時の逃げ惑い方と、客席の逃げ惑い方が全く同じだったんですよ!私、その時凄く痛い思いをしながら『これすごい!お客さんにこんな体験を与えられるアジャさんすごい!』って感動で泣きそうになってしまって。 こんなレスラーになりたいと思ったんですよ。

愛野)私が椅子で殴られてる間、あなたそんなことを思ってたのね…。

中島)ぶん殴られながらも桜めっちゃ綺麗なんですよ。超綺麗なんですよ!並んでた椅子がバラバラになって身体擦り傷まみれでバンバン殴られてるんですけど、そのシチュエーションも含めて『今これ凄い!これ凄い!』って思ってました(笑)

鈴村)それは凄い。では我々も撮影する時、エキストラの人たちにもっと早く逃げてもらわないといけないですね。本当に怪人が来たら、そんな速度で逃げてたら殺されちゃうぞ!って。

愛野)やっぱりアジャさんは真の怪人です。その強さ、大きさっていうのは身をもって感じてるんですけど、そのアジャさんと組むマックス・ジ・インペイラーという選手が全く言葉通じなくて。海外の選手だからとかじゃなくて、何て言うかモンスターなんですよ。マックスとアジャさんもバチバチに戦ってることとかもありまして、でも今回は組むっていう。だからもうなんか怪獣大戦争みたいな。あともう一人組むのが原宿ぽむっていう選手で、そいつは自称三歳児なんです。

鈴村)三歳児?ゲキレンジャーのジャンみたいなことですか?

愛野)でもジャンは自称ではないですよね。彼女が問題なのは自称ってことなんです。ある意味すごい三人が集まるんですけど、以前私その三人が組んだ時に戦ったことがあるんです。それも大きな舞台だったんですけど、もうその時にほんとスケールの違いがとんでもなくて、気を抜くとあっという間に飲まれちゃう。

鈴村)リアルに食べられちゃいそうですもんね。

愛野)なんて言うんですかね、恐れおののくみたいな感じじゃないんですけど、それこそ飲まれちゃわないか、食われちゃわないかっていう恐怖は凄くあります。だから今回、両国国技館で東女特撮部の三人で力を合わせて、スーパー戦隊の皆さんも来てくれますし、めちゃめちゃ強い気持ちで立ち向かわないといけない。

風城)アジャさんもマックスもぽむさんもそれぞれ戦ったことはあるんですけど、全員があそこ(両国国技館)に集まって戦うってことは今まで無い。相手の三人はそれぞれが強くて合わさりあったら、壮大な何かになってしまう予想はついているんです。でも両国国技館っていう大切な舞台でスーパー戦隊の皆さんが来てくださって、東女特撮部で組めるっていうのも本当に嬉しくて。言ってしまえば「舞台は整っている」みたいな気持ちなんです。対面したら怖いかもしれないけど、気持ち的にはもう「勝てる(グッ)」みたいな気持ちです。やっぱ相手が大きければ大きいほど、勝った時凄い、カッコイイと思ってるんです!

鈴村)相手が強ければ強いほど、ということですね!

風城)そうです。なんか怖くたって、それも込みで勝とうっていう気持ちがあるのがヒーローだから。それは自分たちが憧れて見てきたものだから、自分でも体現したいなって思ってます。

鈴村)「私たちは負けない!」みたいな感じが本当にヒーローから話を聞いているようです。精神的に言うともう勝っちゃってますよね?相手は怪獣だ、言葉が通じないだ、自称三歳児だ、という極端に恐ろしい集団ではありますけど、ヒーローとしては相手にとって不足はないと思うので、どうか頑張って是非勝利してください!

3人)はい!熱い気持ちで頑張ります!


<大会概要>

【大会名】GRAND PRINCESS ’26

【日時】2026年3月29日(日) ロビー開場12:30 開場13:00 開始14:00

【会場】東京・両国国技館

【チケット】

https://x.gd/VoKCc

<プロフィール>

■中島翔子(SHOKO NAKAJIMA)

吉本興業の東京NSC16期生で、お笑い芸人として活動したのち、東京女子プロレス入り。旗揚げメンバーの一人であり、ハイパーミサヲとのタッグ「享楽共鳴」で明るく楽しく激しいプロレスを展開している。今年は2・8後楽園ホールでミサヲとともにタッグトーナメント初制覇を飾ると、3・16大田区総合体育館で121000000を撃破し、享楽共鳴としてプリンセスタッグ王座戴冠を成し遂げた。4月5日、アメリカMLWにてデルミ・エクソを破ってMLW女子世界フェザー級ベルトを奪取。日本国内で鳥喰かや、アメリカで上福ゆきから防衛している。

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■愛野ユキ(YUKI AINO)

実姉は天満のどか(2022年引退)で、実は2代目リングアナウンサー。2024年夏のシングル・トーナメント「第11回東京プリンセスカップ」は6度目の挑戦にして初の準優勝を飾った。らく、原宿ぽむとは推し・推されで成り立っている“三角関係”としてトリオを組むことが多い。10・18後楽園ホールでは渡辺未詩の持つプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦するも惜敗。

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■風城ハル(HARU KAZASHIRO)

Amazonプライムで放映された『ぶらり路上プロレス』の東京ドイツ村の会に出演してきた伊藤麻希を通して東京女子プロレスを知ってファンに。伊藤のほか、爆れつシスターズを応援して、天満のどかの卒業試合を見て自分もレスラーになることを決意した。「ねくじぇねトーナメント’24」で凍雅を破って初優勝。趣味は特撮やアニメ。

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■鈴村展弘(NOBUHIRO SUZUMURA)

1992年『特捜エクシードラフト』で助監督として業界入り。石田秀範監督を師事し、2000年『仮面ライダークウガ』で監督デビュー。2003年実写版『美少女戦士セーラームーン』の監督。以降、仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズで多数の作品を監督・演出。

「youtube鈴村監督のグラサンナイト」好評配信中

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