ドシャッ!と大音量で振り出した大雨、まさかまさかの豊崎美らSUNビーチ上空にだけ真っ黒な雨雲襲来。スマホ片手に「この真上だけ大雨予報…?」と思ってた数分後の出来事でした。アジャをして「スーパー雨女」と言わしめる松本浩代。ベテランとも呼ばれるようになったキャリア20年選手が関係者入口で立たされお説教を喰らってる様を真横で見ておりました。幸いにも雨雲は30分で移動しその後は晴天の予報。雨なのか冷や汗なのか、すでにびしょびしょの我々を包み込むようにぱあ~と晴れてくれました。
取材:スレンダー川口
https://x.com/slender_kg
■試合レポート
〇第0試合・栃木プロレス提供試合
永尾颯樹 & 砂辺光久 vs 馬場拓海 & 北村彰基
沖縄入りからここまでとにかく忙しく動き回っていた4名が、ため込んだパワーを一気に爆発させるようなダイナミックな攻防を展開!

パンクラス三階級制覇の片鱗を見せる砂辺、その蹴りで良い音を響かせる。

馬場”BB”拓海も負けじとバネを感じる良い蹴りを放つ。

空を掴むようなアクションから顔面ウォッシュを繰り出す北村。

物凄い高さからエルボードロップ、北村を追い込む永尾。

決着は永尾が見事に描いた人間橋!
オッキー沖田による生実況も加わり、見事に会場があったまりました。
〇オープニング
アジャコングの挨拶の後、クラッシュギャルズの二人が登場!沖縄に二人が揃って登場するのも40年ぶりという。これまたファンには嬉しいところ。そしてアジャ本人も親交があり大ファンだというMAXの4人が登場!生歌のサプライズにお客さんは一気にヒートアップ!

〇第1試合・タッグマッチ 30分一本勝負
中島翔子 & 網倉理奈 vs 岩田美香 & 彩芽蒼空

選手は全員MAXの生歌で入場!そりゃ選手もテンション上がります!

岩田、切れ味のあるキックを放ちどうだと言わんばかりの表情を見せる。

中島 & 網倉がダブルで彩芽を圧殺!

得意のスネ蹴りで反撃する彩芽蒼空。この後注意する村山レフェリーもスネ蹴りの餌食に。

網倉⇒中島と連続ダイビングセントーン!文句なしのフィニッシュでした。
○中島翔子&網倉理奈(11分11秒、片エビ固め)岩田美香&彩芽蒼空●
※ダイビング・セントーン
〇第2試合・タッグマッチ 30分一本勝負
シン・広田・葛飾さくら & 香藤満月 vs ウナギ・サヤカ & 花園桃花

第二試合、ここから急激に晴れてまいりました。

リングサイドでは花園桃花に巻き込まれる青木いつきがこの表情。手拍子は止めなかった。

事前に「沖縄だったら貝の水着、貝を付けて盛り上げよう!」と宣言していた広田。ホタテで登場!

ウナギ・花園に約束の貝殻を着けさせなんとか公約を守った広田葛飾区議会議員。この後トミーさんも巻き添えに…

ホタテに包まれで足下が見えないが見事なバランスを見せる広田。バウンドしてトップロープに戻ることも成功させる。観客の「もう一回」コールに応えるも二度目はあえなく失敗。「お前らのせいだ~!」と有権者にクレームを付けていた。

香藤のダイブを花園が決死のローリングで回避!

香藤にホタテクローを誤爆するも、花園、ウナギと連続でホタテクロー。更にウナギにカンチョーを喰らわす広田議員。

とどめのホタテクローを狙うがふらふらのウナギがどーんとぶつかりそのままフォール。
○ウナギ・サヤカ&花園桃花(15分37秒、体固め)シン・広田・葛飾さくら●&香藤満月
※ふらふらどーん
〇第3試合・タッグマッチ 30分一本勝負
井上京子 & 松本浩代 vs 山下りな & 岡優里佳

岡「井上京子でてこーい!」、山下「ビビってんのかー!」との叫び声から始まったこの試合、二人とももれなく井上京子にぶっ飛ばされた。井上「京子”さん”な!」と念押し。


その後も井上・松本につかまる岡。

なんと山下が井上をバックドロップで投げ切り救出!


これをきっかけに山下・岡組が反撃開始。

オカティカ(飛び付き旋回式脇固め)で松本をとらえ締め上げる、岡。山下も井上をスリーパーで捕まえしっかりフォロー。

エスケープされるもフィッシャーマンズスープレックスで追い込む岡、トドメとばかりにコーナーに上がるが、そこは井上が雪崩式ブレーンバスター。

大迫力のダブルタックルで山下と分断。岡にはクロスボンバーで動きを止めると

松本のロックドロップが火を噴き完全決着!
井上京子&○松本浩代(8分50秒、片エビ固め)山下りな&岡優里佳●
※ロックドロップ
〇クラッシュギャルズトークライブ

休憩を挟んで改めてクラッシュギャルズの二人によるトークライブ。全女時代、二人のジャパングランプリでの公式戦30分一本勝負は奥武山体育館で行われた。互いに負けたくない、手のうちは知り尽くしているため時間切れドロー。エアコンの無い時代、指先から汗がポタポタ落ちる状態で戦い抜いたという。
当時、複数人いた全女の営業スタッフが宜野湾市と糸満市で同時刻に試合を入れていたことがあり、長与「歌を歌って試合をやったらそのまんま移動して、マイクを置いたらそのままカーンですから(笑)」飛鳥「良くやってたね、良き思い出(笑)」と当時の忙しさと昭和の緩さに笑いが起きた。
全女は北海道から沖縄まで全国巡業しており、殺人的なスケジュールの中でも、
飛鳥「沖縄の巡業の時は万座ビーチに行くことが許されてね。旅感が味わえて良かった」
長与「あと星の砂買って帰った。東京の人はみんな喜んでくれたんだよね」
飛鳥「あたし、海ぶどうそのまんま買って帰ったらしわしわになっちゃってて食べれなかった(笑)」
長与「他にはハブ酒も買って帰ったね。自分は飲めない(呑めない)けどおみやげとして」
飛鳥「あたし、ヘビがダメ。ヘビがそこにいたらおしっこもらしちゃう」
ここでオッキー沖田アナが緊急ゴング!「ありがとうございました!おしっこが出た時点で終了でございます(汗)」強制終了となった。

〇セミファイナル・6人タッグマッチ 30分一本勝負
朱里 & 彩羽 匠 & 橋本千紘 vs 関口翔 & 青木いつき & 梅咲 遥

序盤からガッチリトリプルロックで朱里・彩羽・橋本組。



好連携で攻めてゆく関口・青木・梅崎組。

橋本相手に果敢にエルボーを打ち込んで行く梅崎。

一度は返されるが再トライ、見事にブレーンバスターで投げ切って見せた!

彩羽にドロップキックを突き刺し、三角締めを狙う関口。彩羽も必死にエスケープ。

朱里のアシストを受けてダイブした彩羽。羽を広げるごとく文字通りスワントーンボム。

観客から「うわあ~(汗)」と漏れるほど強烈だったハイキックサンド。これで決まってもおかしくなかったが、

彩羽がダメ押しのランニングスリーでトドメを刺した。関口は青木に担がれて退場。
朱里&○彩羽匠&橋本千紘(13分42秒、エビ固め)関口翔&青木いつき&梅咲遥●
※ランニングスリー
〇メインイベント・8人タッグマッチ 30分一本勝負
アジャコング & 米山香織 & 水波綾 & 志田光 vs 野崎渚 & 安納サオリ & VENY & 上福ゆき with 雪妃真矢

メインイベント、遂にアジャコング登場!MAXのリズムに合わせて揺れるニューガウンが抜群にカッコイイ!

アジャコングがコールされると想像以上の大歓声!

開始早々の場外乱闘では「選手にお酒を与えないでください!」という声の先を見ると、「ちゃんと自分で買いました!」と主張する志田(いや、そこじゃないんです)が野崎と共にお客さんとハブ酒で乾杯!

カッと呑み干した野崎!「やりたい放題じゃねえかコラー!」とは村山レフェリー。

酔っ払い志田に向けてムーンサルトアタックを敢行したVENY。

数値以上の距離感を感じてしまう米山とVENYのマッチアップ!客席から「よねちゃーん(笑)」と声が飛ぶ。

大方の予想通り米山が捕まってしまう。

抜け出した米山に変わり水波が入ると、相手チーム4人を順番にチョップ葬。上福、VENY、安納の順に10発程度で投げ飛ばすも、一番奥にいた野崎は123発も喰らうハメに…。

ナックルとビッグブーツでやり返す野崎だったが胸板は真っ赤…

臆することなくアジャを攻め続けた上福。逆光の中で極めた湘南台卍は特にカッコ良かった。

「テメえ酔っぱらってるだろ!」と言われていた志田。この日二度にわたりアジャに竹刀を誤爆させた。

その怒りをぶつけるが如く一斗缶で相手チームを蹴散らす。当然、セコンドの雪妃にもガツン。

40周年マッチを締めくくったのは上福への強烈な裏拳!
〇エンディング

ラストはMAXと共にリング上で「Ole! Happy Birthday」をいっしょに歌い踊り、満たされた表情を見せたアジャ。リングサイドの選手もお客さんもとても幸せそうな表情でリズムに乗っていました。
リング上から選手、関係者に丁寧にお礼を述べた後、「今回の参戦選手は私が自信を持ってお勧めするレスラーです。女子プロレス、元気な選手たくさんいます。どんどん全国に轟くと思うのでお近くに来た際はぜひ女子プロレスの応援よろしくお願いします!」と後輩たちのことも応援したアジャ。確かにこの日集まった選手たちはどこでも活躍できる一流どころ。全員数日前から都内に居なかったのだから、それはもうプロレス界が困ってたんじゃないかと思うほど。
〇バックステージ
アジャコング「いろんな想いが溢れかえりました。お客さんが観てよかったな、楽しかったなって思ってもらえれば何よりだなと思います。思いますけど、いつもお客さんが楽しんでくれるのが何よりだって言いますけど、ごめん、今日だけは本音言います。私がほんとに楽しかった!それで全てオッケー!私の夢の宴がみんなの協力で形になって、最高の40周年が出来たので、大満足です!」
全曲MAXの生歌で入場し1試合で2曲、オープニングとエンディングで1曲ずつ、つまり計12曲のライブパフォーマンス。しかも入場曲のセレクトはアジャ自ら行ったもの。試合ごとに選手のイメージに合わせ選曲したという。自主興行、周年興行はとかく東京都内で行うことが多いが、海のすぐそば晴天の芝生の広場、MAXのライブが行われるわ、現役一流レスラーによる試合があるわ、レジェンドトークライブがあるわ、キッチンカーに囲まれ食も楽しめるわ、ここまでエンタメが詰まったフェスは沖縄ならではかつアジャコングならでは。
40年プロレス界を生き抜いてきたアジャコングのいろんな意味の強さを感じた、お世辞抜きに素晴らしい”宴”でした!





