7・18後楽園でのプリンセスタッグ王座挑戦が決まっていながら、断固拒否していた中島翔子&ハイパーミサヲの”享楽共鳴”がついに挑戦を受諾。なんであんなに渋ってたんですかとお尋ねしてまいりました。
取材:スレンダー川口
https://x.com/slender_kg
ーーボウケンジャー20周年イベント、応募されました?
中島)いや~、実は先行抽選を忘れてて日付変わっちゃったんですよね。「しまった!ってことで一般抽選に応募しました(汗)
ーー先行忘れ。あるあるですね(笑)
中島)ボウケンジャーの時は中学二年生でした。一番影響を受けやすい年頃の時。カクレンジャーをもう一回見なおそうって思った時期でもあり、かつ毎週ボウケンジャーも見るみたいな。あと響鬼とカブトとか、ちょうど一回見なくなってたところから戻ってきてまた見始めた時期です。
ーー毎年のことながら周年ものは多いですね。スピルバン40周年上映会も即完でしたし。
中島)スゴい!スピルバンはあれです、スペーススクワッドっていうシリーズの二部作、キュウレンジャーとデカレンジャーまでやって、もう一作品あるみたいなのエンディングにジャスピオンとかみんなが出てきたんですよね。『あ、次はスピルバンも出てくるのかな』って思った。でもあの煽り以来やってないですね(笑)
ーーやってないですね~。僕も次はレスキュー系登場かと思ってました。
中島)楽しみにしてたのに。ウィンスペクターとか。自分の世代だとブルースワットかな。あ、ブルースワットはそんなにレスキューしないか。
ーー西脇充子さんが出てらっしゃいましたね。
中島)そうです、そうです!生身で武装したブルースワットをコテンパンにするみたいな!生身で勝っちゃうんですよね。アジャさんが直属の先輩だったっておっしゃってて。
ーーそういえばこうしてお会いするのはアジャコング40周年興行以来ですね。
中島)あ、そうだ。沖縄以来ですね。スゴく良い興行でしたね。雨が直前で降ったのも良かったなって思って。直前にコンディションを最悪にされたことによって、その後晴天が余計楽しくなったというか。
ーーそれはそれは凄い青空でした。
※アジャコング40周年記念興行「夢の宴」詳報はこちら!
https://creators.ticketpay.jp/archives/4502
中島)それよりもスロープから降りてリング前に一回土を踏まなきゃいけないんで、もうぐちゃぐちゃじゃないですか。私、靴裏滑るのが一番嫌なので心配だったんですけど、どう頑張っても靴裏濡れちゃう。しょうがないからもう思いっきりやろうみたいな。だから楽しかったですよ。
ーーリングサイドで『空と凄い映えるわ~』と思ってました。
中島)嬉しい~。第一試合はお客さん含めみんなが「楽しもう!」って感じでしたね。スゴイ楽しかったな。MAXの生歌も聴けて。来年もやってほしいな、超大変そうだけど(笑)
ーー沖縄から二ヶ月、7.18後楽園ではタッグベルトに挑戦です。随分渋ってましたが。
中島)渋りました。渋らせていただきました。
ーー試合決定となった時点では納得感がなかったと。
中島)4月にラスベガスでタッグベルトに挑戦※してるんですよね。そこからあんまりタッグチームとしてブラッシュアップされてないなっていう気持ちがあったので、はい。
※王者組”ジ・インスピレーション”(ジェシー・マッケイ&キャシー・リー)に挑戦するも敗戦
ーーそれは自分たちが?
中島)白昼夢はベルト取ってるので、あの二人は結構新しい段階を試合の中で見せるところとかもあって。多分去年の夏以来、白昼夢とタイトルマッチとかしてないハズですけど、その頃から比べるとあっちは新章突入みたいな、その時とは違う色が出るようになってて、バージョンアップを感じられたんです。でも自分たちはバージョンアップを見つけられてない。その状態で指名されてもそのまま受けるのは嫌だった。でも断るというスタンスを取りながらも試合は組まれ続けるという。
ーーしかしとうとう「指名されたから挑戦するんじゃなくて、私たちがやりたいと思ったからやるんだ!」っていう(6.27両国KFCホール大会で宣言)
中島)この「指名」と「挑戦表明」の違い。やっぱりチャレンジャーとして、挑戦表明して挑みたかったというか、何ですかね、あんまり相手の手の中にいる感じに収まるのも嫌というか。
ーー始まりから主導権を奪わないと、ですね。
中島)そうです。主導権は常にこちらで握っていないと、ただでさえ試合でも厄介な相手なのに、試合外の部分でも掌握されてしまうと、こちらのペースにならないというか。私たち享楽共鳴はこちらのペースにしてなんぼのタッグチームだと思っているので、常に主導権を握られないような立ち回りも意識していたかもしれないです。
ーー指名されて挑むのは相手に用意された感ありますもんね。
中島)結果的にその用意されたカードの中で試合をしていって、見つけられるものがあったので、6月末に気持ちがそこに追いついた形になります。
ーー辰巳選手も「待ってた」と言ってました。
中島)「待ってた」ってずっと言えないイライラ、その八つ当たりをされました。
ーー辰巳選手、その昔インタビューした時※に「理想はリック・フレアーです」っておっしゃってました。
※それは2022年のことでした
https://creators.ticketpay.jp/archives/1015
中島)かっこいい。けど今でもなりたいんですかね、リック・フレアーに。
ーー主導権を握る。手のひらで転がしたいという意味では。
中島)ああ、なるほど。
ーー挑戦者としては今だと。王者組の反応で何か感じるものはありましたか。
中島)やっぱり心の奥底では、お互いがお互いのチームとの試合を求めている部分はあったと思います。「待ってた」っていう気持ちは嘘じゃないというか、ようやく言えた、ようやく聞けたっていう気持ち、あったんじゃないかなとは思います。
ーー王者組がやっと踏み出せるという気持ちになったってことは、挑戦者ペースになってる気がします。
中島)こちらの思惑通りということになりますね(ニヤリ)
ーー中島選手は初代タッグ王者※でもあります。思い入れがあるんではないかと。
中島)もちろん思い入れはあります。ただ坂崎ユカと巻いた時は、何ですかね、結構今より出来ることは少なくて、自分の能力的に。自分に比べると坂崎は圧倒的にやれることが多くて、なんかちょっと引け目を感じつつ、坂崎に追いつこうとしているような感じでベルト巻いてたんです。
ーー2017年の後半ですね。
中島)ベルトは結局落として。でもユカは瑞希とベルトをもう一度巻くんですけど、私じゃないパートナーともう一回、たぶん四代目王者になるのかな。ユカと組んでた”みらクりあんず”はあのベルトを巻いてる時点では完成形じゃなかったみたいな。なんか理想のタッグチーム像があって、そこにはたどり着けなかった気持ちが少しありましたね。多分、自分がちょっと劣ってるというか、坂崎ユカよりも劣等感を感じてたせいなんですけど。
ーータッグチームは自分たちで育てていくという要素があります。
中島)で、去年3月の大田区、ミサヲとベルト巻いた時はそれを超えたなって思えたんですよね。それはどっかで言ってると思います。享楽共鳴として初戴冠で、自分が初代でベルト巻いた時にやり残した部分を達成できたって気持ちがあった気がします。
ーー理想像に追いつけた。
中島)初代の頃、やっぱりライバル意識があったことは確かだから、お互いこう寄り添い合うというよりかは、追いつけ追い越せみたいな、高め合うじゃないけど。なんかそっちの方が私とユカは強かった気がしますよね。
ーーチームの中でも競い合うのが上手くいけばグンと跳ねますよね。仲間割れするケースもありますけど(笑)
中島)ふふふ。でも去年の3月か〜。多分10月近くまでベルト巻いてたんですけど、凄い昔みたいな気持ちで。
ーー昔に感じるってことは、自分のレベルが上がってるんでしょう。
中島)そうかもしれないですね。
ーータッグとシングルってどっちの方が得意とかあります?
中島)なんかテンポ感が違うんですよね、タッグとシングルって。多分シングルマッチの方が、立ち上がりから加速まで自分でコントロールできる。ゆっくり始めてスピードを上げることもできるし、逆に相手がスピードが速かったら、それを制してゆっくりにすることも一人で出来る。テンポキープ的なことではシングルマッチの方が得意ですね。
ーーこれがタッグになると。
中島)タッグは交代ができるから、そこはパートナーとどれぐらい意思疎通ができるかになってきますよね。ただミサヲのテンポが早いとそこに合わせなきゃいけない、逆に私が早すぎると良くないとかもありますし。難しいのはタッグマッチの方が難しいかな。
ーー試合に臨む前にどう仕留めるか作戦を話してから入りますか。
中島)私たちの場合は1と2の作戦があって、まず1をやるんですよ。なんか1がダメだった時の2で行くっていう、オーソドックスはこれだと思うんです。でも絶対に試合前ルーティンとしてミサヲのマイクがあるから、そこで相手の出方がどうなのか。聞いてくれるタイプなのか、聞いてくれないタイプなのか。
ーーまずマイクで図る。
中島)最初はグーっていうルールではないんですけど、最初はグーって言えるというか。相手の出方次第ですけど、パーを想定してチョキを用意しておく。「グーって言われたからとりあえずグー出すか」って人もいるじゃないですか。だから結構心理戦の要素が強いですよね、享楽共鳴の試合は。
ーーマイクに対する相手の出方を想定してペースを握る。
中島)ただ、白昼夢に関してはその感じでは通用しないんです。なんかロジック外のところから来るパターンがあるから。これまた難しいところで、パワープレイなんです。あんまりロジカルな感じではない。未詩の方がフィジカルの方のパワーはありそうなんですけど、実は論理的なことをぶった切って仕掛けてくる要素はリカの方が強い。どっちかっていうとロジカルな試合の組み立てをしてるのは未詩で、パワープレイでぶった切ってくるのはリカの方です。
ーーリック・フレアーも絶対自分のペースで展開する点ではパワープレイと言えそうです。
中島)じゃあやっぱりリック・フレアーなんだ(笑) 試合してて感じるのは、リカが一人で暴走してる時、ちょっと未詩が出遅れる時ありますね。
ーーそこ、隙が出ちゃいますね。
中島)やり方によっては孤立させやすいんですよね。作戦は立てやすい。やっぱりお互いのことをわかってるから。マイクも一旦聞くスタンスを取る気がするし。
ーー初っ端から見どころですね。でもマイクを遮ってブワーって来るかもしれない。
中島)でも作戦は1がダメだったら2があるので、そこはやりようというか。私とミサヲは地力も強いので、なんとでもペースを巻き戻すことが出来ると思ってます、きっと。
ーーミサヲ選手のマイクの後に「さあどう出るか!?」ってわざわざ言うとか(笑)
中島)あれはプレッシャーですよ、結構。心理戦で有利に進める面ではとても大切なことだと思ってます。「最初、とりあえずグーを出すからね」って言われてるみたいなもので、考え事が一個増えるから、それも相手の足かせになるんですよね。
ーーマイクを最初にやんなかったら、途中で言ってくるかも…って考えるでしょうし。
中島)そうです、そうです。いつもと様子が違うっていう使い方もできますから。かなり大きな武器なんだろうなと。
ーー初めてマイクの凄さが理解できました。マイク以外に特別なことも考えてますか。
中島)う~ん、基本的にアイテムは少ない方がこっちの戦略が研ぎ澄まされると思ってるんです。 そう思ってはいるんですけど、次から次へとツールが飛び出すような戦い方も、そこは試合として魅力的だなと思っている面もあります。
ーー特撮部としてあんなにアイテム持ってるのに(笑)
中島)確かに両手にいっぱい持ってる(笑) 実は最近徐々にトレーニングを変えてます。なんかこう、息を上げるトレーニングを週一、二とかでやるようにしてて。めっちゃしんどいからやりたくないんですけどなんか大事だなと。
ーー呼吸のトレーニング!まさにジョジョ!
中島)それこそ若い選手がそれを取り入れてて、『こんなに動ける選手がこれやってんだから、じゃあ自分もやんなきゃ』と思ってやり始めたんです。自分の動きで言うと、確実に低く避けてから高く跳ぶとか、この動作の踏み足を少なくするようにとか、いわゆるバービージャンプはちゃんと腹までつけて、床にベタッと寝てから飛び上がるとか。
ーー試合スタイルに合ってるから凄く効果出そうです。
中島) まさに。床に自分の体が全部ベタッとついてる状態からタンタンって飛ぶとか。結構そこの上下運動がきついですけどね。でもまだまだ初心者クラスです。私のやってるトレーニングなんて。もっと成果が出るように頑張ります。
ーーお客さんもそれ頭に入れて見てほしい。
中島)私今プロレスキャンプというものをやってて、自分より年上のお姉さんで「運動も本当にしたことないです」みたいな方もいらっしゃるんです。最初のマット運動で気持ち悪くなっちゃって、後半参加できなかったり。でも根気よく通ってくれててるうちに練習を最後まで完走できるようになったんですよ。後転が出来なかった人が上手になったりとか、倒立一人でできるようになったりとか。
ーーひとり倒立ってなかなかスゴイですよ。
中島)努力は裏切らないを体現してる。それに対して自分も頑張ろうって結構思ってるんです。参加者の方と一緒に練習することによって、そういう感情が凄く沸く。何歳になっても伸びしろあるよ!みたいな。毎回通ってる人が出来ることが増えてくと、ご本人も私もなんか元気になるんです!
ーー最近、僕は電車来たと思って走っても自分の思ってるとこまで行ってないです(汗)
中島)運動大事です。きつい運動やんなくても習慣化が大事だと思います。
ーーさて、実は大会翌日がお誕生日ですね。
中島)そうなんですよ。35になります。怖い。ミドサーになりますね。ミドサーとも言いますし、アラフォーとも言いますよ。
ーーそんなに慌てて四捨五入しなくても。
中島)それこそ歳取るって結構マイナスに思う時あるじゃないですか。でもカクレンジャーが30周年をやった時、作品の中でも、当時より体はガタが来てるけど声を上げて自分を鼓舞して立ち向かっていくんです。
ーー身体がスーツのパワーに耐え切れなくなってるやつ!ブラック以外みんな(笑)
中島)自分より年上のお兄さんお姉さんのかっこよさをあの作品が見せてくれたので、今が一番若いじゃないですけど、今しかできないことを常に模索していくモチベーションになってます!誕生日をベルトと共に迎えます!買った瞬間にプレゼント投げ込んでください(笑)
ーーロボとか武器とか固いの飛んで来たらどうすんですか(笑)
■大会情報

【名称】SUMMER SUN PRINCESS ’26
【日時】2026年7月18日(土) 開場10:00 開始11:00
【会場】東京・後楽園ホール
【チケット】
■プロフィール
中島翔子(SHOKO NAKAJIMA)
吉本興業の東京NSC16期生で、お笑い芸人として活動したのち、東京女子プロレス入り。旗揚げメンバーの一人であり、ハイパーミサヲとのタッグ「享楽共鳴」で明るく楽しく激しいプロレスを展開している。2025年はプリンセスタッグとMLW女子世界フェザー級の二冠王者として君臨。今年の3・29両国国技館では愛野ユキ、風城ハルの『東女特撮部』で出陣し、憧れのスーパー戦隊と一緒にリングに上がった。
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